1998 QE2は、地球と木星の間の太陽周回軌道を回る小惑星の一つで、レーダー観測によって表面がでこぼこした形状であることや、直径約610メートルの衛星を伴っていることが確認されている。
小惑星は、日本時間6月1日5時59分に最接近し、地球から約580万キロ離れた地点を通過した。これは地球から月までの距離の15倍以上もあり、衝突の危険はなかった。
専門家によると、地球の軌道を横切る1キロ以上の大きさの天体のうち90%は記録されており、その中に当面脅威となるものはないという。
1998 QE2は2028年に地球に最接近する予定だが、このときも衝突の危険はないという。
Images courtesy GSSR/JPL-Caltech/NASA