金剛童子

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こんごうどうし


画題

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解説

画題辞典

剛童子は天魔を降伏する軍神にして、童形の忿怒尊なり、黄色なると青色なるとの二あり。黄金剛は阿弥陀如来の化身にして、青金剛は金剛薩陀の化身なりと称す。その形体にも二種あり。一は三日六臂、頭に宝冠を戴き、一足宝山を踏み他足海にあり。一は左手金剛杵を執り、右手施無畏をなし、下には虎皮を著け、右足に青蓮華を踏む。

近江園城寺に藤原時代の黄金剛童子あり。

(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

胎蔵界曼荼羅の金剛手院三十三尊中の一、金剛鎖菩薩の侍者である、又事業金剛の異名もある、東方の大円鏡智より現ずるところにして、事業とは修行証菩提涅槃であるといふ金剛鎖菩薩の三智よく大円鏡に現はれ、現はるゝ処の事業主を此の童子とする、童子の遊戯よく仏の事業となるのであると、其の形像は黒色で左手に三股跋折羅を持ち、右手の肘に七化仏を顕出する、金剛童子の画像で、国宝に指定されたものは次の諸点である。  (日本百科大辞典)

絹本着色一幅  近江大津園城寺蔵

紙本墨画一幅  京都醍醐三宝院蔵

国宝の外にも左の作がある。

春日光長筆   中山松陽庵氏旧蔵

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)