東福岡・藤元監督「一つ一つの積み重ね」=春高バレー男子 優勝監督・選手コメント

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昨年の春高バレーで星城(愛知)に敗れた悔しさを糧にし、今季、高校3冠を達成した東福岡(福岡)の選手たち 【坂本清】

 全日本バレーボール高校選手権大会(春高バレー)の決勝が11日、東京体育館で行われ、男子は東福岡(福岡)が大村工(長崎)を3−0で破り初優勝。高校総体、国体、高校選手権を制し3冠を達成した。

 試合後の会見では、藤元聡一監督やキャプテンの森健太郎をはじめ、多くの選手が昨年3冠を達成した星城(愛知)に準決勝で敗れた悔しさを糧に、1年間努力を続けたことを明かした。また、2年生ながらコートに立った金子聖輝らはコートに立つことができなかった3年生たちへの感謝の気持ちを述べた。

藤元監督「すべての大会で日本一を目標にやってきた」

大会MVPに輝いた金子は「3年生にずっと助けられてばかりだった」と口にし、コートに立てなかった3年生に感謝した 【坂本清】

藤元監督 昨年の今日(2014年1月11日)、準決勝で敗退しました。強いというわけではなかったのですが、本当に良いチームでした。その良い部分を受け継いで、良いチームかつ、強いチームになろうということで新チームをスタートしまして、すべての全国大会で日本一になろうというのを目標にしてやってまいりました。今年は3年生が14名、全体で28名なのでその半分が3年生という、3年生中心のチームでした。14名の中には、試合に出ていない、あるいはスタンドで応援している子どもたちも多い。その子たちの目配り、気配りが結果につながったのではないかと思います。

 また、彼らのほとんどが福岡県の小学校・中学校でバレーをやってきています。小学校・中学校の先生方、あるいはチームに心から感謝したいと思います。

森(1番) 昨年、ベスト4で星城高校に敗れたので、今季こそ高校3冠を取ろうという気持ちでやってきました。夏の高校総体、秋の国体で優勝し、今回の春校バレーでも優勝することができて大変うれしく思います。試合に出ることができていない3年生がしっかりと自分の仕事をし、私たちをサポートしてくれたことが勝ちにつながったと思います。

竹下翔太(2番) 高校に入ってからを振り返ってみると、思い出したくもないような練習もたくさんありました(笑)。自分みたいに中学の途中からバレーをはじめたへたくそでも、この舞台に立てるということが証明できたと思います。

永露元稀(3番) 東福岡に来て良かったと、今やっと思っています(笑)。昨年、星城に敗れてから、絶対に3冠を取ろうという目標を持って、この1年間取り組んできたので、結果的にそれが達成できて良かったと思います。

谷口渉(5番) 昨年の星城戦で自分のミスから負けにつながったのですが、今年こそは勝って日本一になるという思いがあったので、今季は3冠を取れて良かったと思います。

金子(7番) 昨年の星城戦に出ていて、何も分からないまま、3年生に支えられたままコートに立っていました。今季は1つ学年が上がり、自分も支える側になろうと思っていたのですが、3年生にずっと助けられてばかりで、事前合宿でも3年生14人に支えてもらいました。でも、今大会は自分も少しは周りを助けられたのではないかと思います。

古賀健太(8番) 昨年は足をけがしてしまい、春高バレーの舞台に立つことができず、みんなの活躍を見ることしかできませんでした。なので、来年は自分もこの舞台に立ちたいという思いでこの1年を過ごしてきました。総体、国体と優勝しても、自分はレギュラーのみんなに助けられてばかりでした。みんなの支えがあったから、ここまで成長できたと思います。最後は3年生と笑って終わることができたので良かったです。

井口直紀(9番) 昨年、星城高校に敗れ、先輩から「来年こそは頼んだ」と言われて、これからは自分たちが引っ張っていくことを心に感じました。3年生はもちろん、自分たちをサポートしてくれる人たちのおかげで勝てたと思いますし、魂のバレーで勝つということを信じてきて良かったと思います。これからまた、魂のバレーで勝負していきたいと思います。

正近幸樹(11番) 今季からリベロで出て、最初は何も分からず3年生に支えられてきました。試合に出ていないサポートの方が支えてくれたから、ここまで来ることができたと思います。

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