ブログ業界やアフィリエイト業界で迷惑ブログに対する取り締まりがどん
どん厳しくなっていくことで、2006年以前まで迷惑ブログでアフィリエイ
ト収入を得ていた人たちの報酬が当然のことながら激減するようになりまし
た。多くの迷惑ブログ作成者たちは、この時期に自らの行動を悔い改め、まっ
とうなブログ作成や、業界からの引退を決意しました。
しかし、中にはあきらめきれず、なんとか迷惑ブログで稼ぎ続けられない
かと模索する人たちもいたのです。そんな彼らが目を着けたのが、2006年
頃より広がりを見せていた「情報商材」でした。情報商材業界にはまっとう
な審査機関が存在していないため、他社の規約違反ツールや誇大広告商材で
も販売することができたからです。
迷惑ブログを量産して一時期稼げていた実績はある。迷惑ブログを自動的
に量産できるツールもある。そこで彼らは、「迷惑ブログを量産して稼ぐ方
法」や、「迷惑ブログを量産する自動ツール」の販売を、情報商材業界で開始
するのです。彼らのもくろみはあたりました。ブログ会社の規約違反をして
いることすら知らないネット素人の方が、彼らの迷惑ブログ情報商材やツー
ルをこぞって購入してくれたのです。
情報商材業界では当初からアフィリエイト・プログラムの仕組みが導入さ
れており、情報商材を紹介して成果につながれば、高額な手数料を獲得でき
るようになっていました。「迷惑ブログを量産して稼ぐ方法」や「迷惑ブログ
を量産する自動ツール」も、多数のブログやサイトで宣伝されてしまい、多く
のネット初心者の方々が稼げる方法だと信じて迷惑ブログを量産するように
なります。
こうして2007年から2008年にかけて、迷惑ブログは増加の一途をたど
ります。あまりに多い迷惑ブログの数は、ネットユーザーの利便性を害する
ようにまでなってきてしまいました。迷惑ブログの数が急増してきたことで、
検索エンジンが使いにくくなったり、真面目に運営している人のブログにス
パム行為が多発するようにまでなってきてしまったのです。