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2億5000万年前の隕石による生物の「大量絶滅」を裏付ける証拠を発見

2億5000万年前の隕石による生物の「大量絶滅」を裏付ける証拠を発見

【2004年5月21日 NASA News

NASAと米国立科学基金によって設立されたリサーチプロジェクトチームの発表によれば、オーストラリア北西沖の海底にあるクレーター(大きさ200km)は、2億5000万年前に起きたとされる生物の「大量絶滅」の原因となった隕石の衝突跡らしいということだ。

「大量絶滅」とは、2億5000万年前に地球上の海洋生物の90%と陸地に住む生物の80%が死滅したと言われる現象のことだ。たとえば、メキシコのユカタン半島にあるクレーターは6500万年前に起きた天体衝突の痕跡であり、この衝突によって恐竜の絶滅が引き起こされたとされている。しかし、2億5000万年前の大量絶滅については、もし恐竜の場合と同様に天体の衝突が原因だとしても、その衝突の場所がわかっていなかったのである。

隕石衝突の跡が残る場所は、石油会社が炭化水素を探すために採掘を行っていたところである。研究プロジェクトの代表者が初めてこの場所を見た瞬間に、隕石衝突を受けた層だと考え、実際衝突によって溶けたと思われる証拠を見つけたのである。

発見された証拠の一つは、ぺルム紀末のものとされる隕石の破片で、破砕された粘岩質の薄い層の中から見つかった。また、衝撃を受けた石英も見つかっており、これも衝突があったことを裏付けている。地球の環境下で石英が破砕されるようなことは稀で、地球内部で高温、高圧にさらされた場合でも、ほとんど起きない。唯一考えうるケースとして、極端な火山活動が考えられるが、この場合でも一方向への破砕が起きるだけである。発見された石英にはいくつかの方向に破砕が見られるため、衝突の証拠として充分だと考えられている。