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インド海外感染症情報

海外感染症情報
[イ ン ド]  

1 感染症の流行状況
 インドでは、コレラ、赤痢、腸チフス、肝炎や寄生虫疾患が発生しています。
 インドでは次のような病気がみられます。

 食べ物・水から感染する病気
  ○腸チフス      ○A型・E型肝炎   
  ○コレラ、赤痢    ○食中毒 
  ○ 寄生虫疾患

 虫が媒介する病気   
  ○マラリア        ○デング熱
  ○日本脳炎       ○ペスト
  ○リーシュマニア症  ○フィラリア症

 その他の疾患
  ○B型肝炎       ○ポリオ
  ○流行性髄膜炎   ○狂犬病
  ○エイズ

 消化器系疾患は4~10月の暑い時期に多く発生しています。熱帯・亜熱帯地域特有のマラリアやデング熱はほぼ一年中発生していますが、特に高温多湿の時期に多いとされています。流行性髄膜炎の発生も報告されています。破傷風、肝炎、性病は季節にかかわらず発生しています。その他様々な寄生虫疾患も報告されています。

◎ 1998年、全国の空港検疫所でインドから帰国した旅行者4名からコレラ菌、99名から赤痢菌、177名から食中毒菌が検出されています。また、1997年の国内の全国統計ではインドで感染したコレラ患者3名、赤痢患者214名、アメ-バ赤痢患者2名腸チフス12名、パラチフス1名、マラリアも11名が報告されています。

2 インドでの病気の予防方法
 エイズは、WHOの推計によると、東南アジア・南アジアでは成人の0.69%がHIVに感染しており(日本を含む東アジア・太平洋地域では0.068%)、日本より流行しています。無防備な性行為や注射器の共有は感染の元です。不特定多数との関係は持たないようにし、コンドームを使うようにしましょう。
 蚊によって感染するマラリアという熱病も存在し、放置すると一週間程度で重症化することがあります。蚊を防虫剤やカヤで防ぐことが重要です。滞在期間と滞在目的によっては、マラリア予防薬の服用も重要な予防方法ですが副作用にはご注意ください。
 中・長期滞在の場合には、破傷風やA型肝炎、ポリオ、日本脳炎などのワクチン接種をご検討ください。旅行中は、疲れや飲み過ぎ・食べ過ぎなどのため知らない間に抵抗力が落ちるために病気にかかりやすくなります。
 インドには様々な感染症や風土病がありますが、都市やリゾート地での短期間の観光であれば、食べ物や飲み物に注意し、体調を整えておくことで病気の予防ができます。また、マラリアなどの危険もありますので、蚊に刺されないようにすることも大切です。

  以下に、病気を予防する上で注意が必要な食べ物と行動を紹介します。

(1)注意したい食べ物

  ◎ラッシー: 屋台で出される代表的なヨーグルト飲料。食中毒菌などに汚染されていることがよくあります。
  ◎ヨーグルト: ヨーグルト、アイスクリームなどの乳製品は、保存状態が悪い場合や十分殺菌されていない牛乳から製造されている場合、細菌が繁殖しやすく食中毒菌などに感染することがあります。
  ◎生野菜・果実: 生野菜(サラダ)やカットフルーツは、包丁や食器など洗っている水が汚染されていることがあり、A型肝炎、食中毒などや寄生虫疾患に感染する危険性があります。果物を自分で剥いて食べる場合は安全です。
  ◎生鮮魚介類: 刺身など加熱していない魚介類は食中毒などや寄生虫などに感染する危険性があります。
  ◎生水・氷: 都市では水道の設備はありますが、水は硬質で軟質の水に慣れた日本人は下痢を起こすことがあります。生水や井戸水は細菌や肝炎ウイルスに汚染されていることがあります。飲用には栓のしてあるミネラルウォーターや煮沸した水を利用してください。ジュース中の氷も気を付けて下さい。氷に用いた水が汚染されていることがあります。

(2)注意したいこと

  ◎河川や湖: 淡水の河川や湖での水泳や水遊びは避けましょう。様々な寄生虫や細菌に感染する危険性がきわめて高く、感染した場合長期化することがあります。
  ◎ホテルのプール: プールによっては消毒が充分行われていないこともあるようです。プールの水は飲まないようにご注意を。
  ◎野犬や猫: 狂犬病ウイルスを持った犬がいますので、よだれを流している犬には近寄らないようにしましょう。また、野犬などの動物にかまれたら、すぐに信頼できる病院で、狂犬病発病予防のためのワクチンを接種しましょう。
  ◎エイズ!: 安易な夜遊びは禁物です。『自分だけは大丈夫』と考えがちですが、1回でも安心できません。感染することもあることをお忘れなく。

3 マラリア情報 (WHO INTERNATIONAL TRAVEL AND HEALTH 1999)
 マラリアは、標高2,000m以下のHimachal Pradesh州、Jammu and Kashmir州、Sikkim州を除く全土に、年間を通して存在しています。
 予防薬としてはクロロキンとプログアニール(Proguanil)の併用が有効ですが、服用の際には、副作用などに注意が必要です。
クロロキン/商品名: アラレン(Aralen)、アブロクロール(Aralen)、ニバキン(Nivaquine)、レゾシン (Resochin)など。
プログアニール/商品名:パルドリン(Paludrine)など。
 熱帯熱マラリアは、放置すると1週間程度で死亡することがある熱病です。38度以上の発熱が2日以上続くようなら医療機関を受診してください。

帰国時、又は帰国後1ヶ月以内に原因不明の発熱がある場合は検疫所にお気軽にご相談ください。