世界の中心で、愛をさけぶ
劇場公開日:2004年5月8日 138分解説
「GO」の行定勲監督が片山恭一の同名ベストセラー小説を実写映画化し、日本中に“セカチュー”ブームを巻き起こしたラブストーリー。主人公・朔太郎と初恋相手アキの甘く切ない純愛を核に、原作小説にはない成人後の朔太郎と婚約者のエピソードを加え、ふたつの時間軸を交錯させながら描く。朔太郎の婚約者・律子が突然失踪した。彼女の後を追って自身の故郷・四国を訪れた朔太郎は、初恋相手アキとの思い出をよみがえらせていく。高校2年生の夏、当時サクと呼ばれた朔太郎は同級生のアキと淡い恋を育んでいた。しかしある日、アキは白血病に倒れてしまう。成長した朔太郎と婚約者・律子を大沢たかおと柴咲コウ、高校時代の朔太郎とアキを森山未來と長澤まさみがそれぞれ演じた。
作品データ
製作年 | 2004年 |
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製作国 | 日本 |
配給 | 東宝 |
劇場公開日 | 2004年5月8日 |
上映時間 | 138分 |
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世界の中心で、愛をさけぶ
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映画レビュー
レビューする【”人が死んだら、愛も死んじゃうのかな。と癌に罹った彼女は僕に言った。”若き、長澤まさみさんの女優根性及び演技、森山未來さんの演技に魅入られる作品。真に愛した女性を失った男の魂の再生の物語でもある。】
ー 先日、長澤まさみさんの初主演映画「ロボコン」を見て、”この人、全然変わらないなあ・・、と思い主演第二作を鑑賞。- ■朔太郎(大沢たかお)と律子(柴咲コウ)は結婚直前だったが、律子が突然、引越し荷物から1本のカセットテープを持ち出して失踪してしまう。 朔太郎は律子を追って故郷の四国へ向かう間、初恋の思い出をたどる。 相思相愛だったスポーツ万能、勉学優秀な広瀬亜紀(長澤まさみ)とのしあわせな高校時代から一転、亜紀が白血病の病に倒れ、懸命に支える若き朔太郎(森山未來)。 ◆感想 ・今作は、片山恭一氏による原作に、行定勲監督が加えた大人になった朔太郎のシーンに違和感を感じた方が多いようだが、私は行定勲監督の脚本を指示する。何故ならば、映画とは原作があってもそこに、製作陣の思いが込められて別作品になる事を私は否定しないからである。 ■長澤まさみさんについて ・今作でブレイクした長澤さんであるが、今作後20年!経っても邦画の若手女優を代表する地位をキープされている事には素直に敬意を表する。 加齢に対し、様々な努力をされていると思うし、演技の幅も広い。プライベートは良く知らないが、正にプロフェッショナルであると思う。凄い方である。 今作でも、あの年齢で剃髪をされている事からも、彼女の女優根性が感じられるからである。 ■森山未來さんについて ・今や、日本を代表するダンサーであるが、俳優としても独自のポジションを築いておられる。田中泯さんを継ぐ方であろうと、勝手に思っている。 ・物語構成も、原作にはない大人になった朔太郎(大沢たかお)と律子(柴咲コウ)との関係性を上手く取り込んでいると思う。 律子が幼かった時に、朔太郎と広瀬亜紀とのカセットテープをコッソリと聞いていた背景や、若き朔太郎が末期の広瀬亜紀を世界の中心であると思っていたオーストラリアのアボリジニの聖場所ウルルに、台風のために連れて行けなかった後悔を、律子を連れてウルルに連れて行く姿も良い。 ■一番、沁みた所。 ・癌治療のために、髪が抜けてしまった亜紀に対し、病室のガラス越しに婚姻届を見せる若き朔太郎の姿と、二人がガラス越しにキスを交わすシーン。 <写真館を営む重蔵(山崎努)が、若き時から恋心を抱いていた校長先生になった女性の写真を大切に飾っているシーンや、彼女の遺骨を朔太郎と広瀬亜紀に夜中に取りに行かせるシーン(違法です!)などが、後半効いてくる作品である。 泣ける映画と喧伝されている作品であるが、今作を観ると、”自分が愛した女性は、永く永く生きて居て欲しいよな。”と思った作品でもある。>
長澤まさみと森山未來、今も大活躍の若い主人公の二人の演技が初々しくリアリティを感じさせる。
ネタバレ注意
タイトルなし
ネタバレ注意
亜紀ちゃんの気持ちに寄り添う映画
セカチューの映画観終わった…。青春を感じる映像が、台風の中の映像がとにかく美しい。 亜紀ちゃんの気持ちがカセットテープを通じて、丁寧に紡がれていって、それが物悲しく、純粋で、やるせない気持ちになる…。 亜紀ちゃんの気持ちに寄り添う映画なのかな…って思った。すごく素敵な映画だった。