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保険金サギの裏のウラ

 

騙されるな!!! 保険金サギの裏のウラ



交通事故に遭えば保険金が入る!


今から10年ほど前や・・・。

知り合いが、交通事故にあったことがあるんや。

そいつは病院へ直行し、入院二ヶ月やと診断されよった。

退院後半年ほど通院して理学療法を受けとったんやけど、

医者からは2、3日に一度ぐらいで十分といわれとった。

けどそいつは毎日治療に通っていたんや。







後遺症で痛みがあったんやけど、

せっせと病院通いをしてたんはもう一つワケがあったからや。

そいつは保険会社から支払われる治療費をあてにしとったからや。

なんせ20分ほどの治療を受けるだけで

保険会社から7000円ももらっていよった。

ゆうたら時給2万円の仕事をしているようなもんや。

そん時はそいつによぉおごってもうたなぁ~(笑)








そやけど、このテの話を一度や二度聞いたことのある人も多いんとちゃうか?

いわゆる事故成金というやつや。

まぁ事故に会わんと汗水たらして働いたら、ある程度の収入が得られるんやから、

交通事故の被害に会うたもんは、保険慰謝料として考えて当然や。

また肉体的精神的なダメージの保障としても、貰わなあかんもんや。








けど、保険を悪用したら保険金サギといわれる犯罪となる訳や。

実は保険金サギの実体を聞いたことがあるんや。

これからの話は中堅損害保険会社トップセールスマンとして活躍しとる

ベテラン社員Y氏(57歳)が教えてくれよった実際の話や。










故意の事故で入院 保険が1000万円!


マスコミで報道される保険金サギちゅうたら、

生命保険詐欺や。

いかつい金額生命保険をかけた相手を殺してもて

保険金をだましとるという犯罪は、

フィリピンあたりでちょくちょく発生しとる。









生命保険を狙詐欺事件

殺人ショッキングさと、

狙っ金額が億単位やから、

マスコミ受けする当然や。








保険会社Y氏

「自動車の任意保険火災保険などの

損害保険を狙う詐欺は、

事件性が希薄である場合が多いから、

そのぶん表面化しにくいんですわ。

実際、悪質なものはようさんあります。」

と話をしとった。








一番多い損害保険詐欺は、

やはり自動車損害保険関係のもんらしいわ。

「まず故意に自損事故を起こし、

ケガの治療のために入院をしたり通院しよって、

保険金をだまし取るんですわ」Y氏








損害保険の規定で、入院治療の場合やったら

最高1日15000円治療費が支払われるんや。

1ヶ月入院していれば黙って45万円や。

下手なサラリーマンの月収より多い金になるんや。








Y氏曰くやけど、

「保険を1社だけやのうて、複数保険会社にはいって、

重複して受け取ることもできるんですわ。

例えば3社保険会社に加入しとったら、

月135万円になります。

医者の診断書があれば長期入院したとしても、まず通用しよります。

半年程度入院すれば、

それだけで800万円の実入りになりよるんです。」

とゆうんやから、その額は半端やないんや。









「実入りを多くするため、保険加入時に、

自分の所得を多めにゆうておく人間も多いんですわ」



これは保険算定時にその所得も保障されるからや。




「こんとき収入が不安定な自由業とゆうて、

保険会社の調査を巧妙にだますことも

テクニックのひとつになるんですわ。

最終的には、慰謝料とかその他こまごまとした経費を含めて、

総額で1000万円を軽く超える保険金を

受け取ることができるんですわ。

ほんまに濡れ手にアワですなぁ(笑)」










保険会社の競争体質が詐欺を生む


損害保険の場複数の保険に加入すること自体が

そもそもおかしいんやけど、

「なかには複数の保険に加入している人もおるんです。

せやけど複数の保険会社に加入しとったら、

その保険会社に告知しなければならない義務があるんですわ」





通常は事故と保険支払い金は1社からしか

受け取きまりになっとる。

保険金サギの場合、重複して保険支払い金を受け取りよる。





この手口yややkやけど、Y氏は、

「簡単なんですわ。教えてくれなければ

調べる手段はまるでないからなんですわ」

という、あっさりした答えを返してきよった。





「契約者を訪ねたとき、

偶然他の営業マンと出くわさん限り、

知りようがないんですわ」





この詐欺の場合は、

事故による損害の程度が少のうても医者と結託して

入院期間を延ばすということも行われるんや。





医者にとったら、入院して治療をうけさせれば、

そのまま病院がもうかるとゆう訳ですわ。

虚偽の診断書を作成してもバレへんかったら、

損はありませんからね」






詐欺がこんなに発生するんは、

『保険会社の過当競争による弊害と不祥事を嫌う業界の体質』

逆手に取った犯罪やとゆう、もう一つの問題があるんや。



「私は勤続35年で4000万円ほどの年収がありますが、

そのうち固定給は1割もないくらいなんですわ。

一般のサラリーマンと比べて保険営業マンの給料

歩合給の割合が大きいんですわ」






それだけやのうて保険会社の業務を現場で仕切っている

代理店に同じからくりがあるんや。

代理店も当然やけど、保険の手数料

儲ける仕組みになっとる。


「つまり社員にとっても会社にとっても、

商品である保険を多く売ればそれだけ収入が増えるんですわ。

それに保険はどの会社に加入しても、
保障内容はほぼ同じやから、

会社間の
商品格差はまるでないんです。

契約する人にとったら
どの保険会社に入っても

同じ事なんですわ。

それに
保険会社の格付け(規模の大小)は、

その
保険の売り上げだけで決まるところがありますんで、

会社はどれだけ多くの保険をとれるかしか考えないんですわ。

まぁそこで当然、
過当競争になるんですわ。

そやから、保険会社が保険を引き受けるときに背負う
リスク

契約者の質や保険金支払い時のトラブルについては

軽視する
営業マン代理店さんが多いんです。

いってみれば
ハイリスクハイリターン

銀行がバブル時代に
バブル時代に土地であれば、

それがどんな
不良物件でも

それを担保にいくらでも金を貸したんと
原理は一緒ですわ。」











保険金詐欺をしても捕まらない



さっき保険会社を複数に加入した時の

告知義務を契約時に確認していないことなんやけど、

「現実には、それを行うと契約者から保険がとれへんこと

(契約者の機嫌を損ねてしまう)があるため、

言い出せない営業マンが多いんですわ」




ほんまええ加減やで。




「それに詐欺やゆうて訴えても、

告知義務を客に対して確認してへん時は、

最終的に
行政指導が入るんですわ。

信用で商売しているという業務の性質上、

下手に訴えるよりは話を
もみ消したほうが

営業的には得になるんです。」





そや保険金サギは、遣りたい方題になるわな。

ほんま体質は腐っているとしか言いようがないで。





詐欺におうても、通常の処理をして黙って

保険金を払っとけば、まず問題になれへんのですわ。

会社全体の保険金
微々たる額ですから」





自動車損害保険やったら、

交通事故を起こして保険金の支払いが発生したら、

契約更新時に保険契約料が上がっていくのは知ってのとおりや。

1年の間に数回事故を起こしたりする不良債権者は、

保険業界のブラックリストに載って

どの会社の自動車保険にも入ることができへんというペナルティがつくわけや。

ところがやな、「詐欺の場合やったらブラックリストに載ることもないし、

よっぽど悪質なものでなかったら保険金返還請求は起こさへん」

というもんやから、

あいた口がふさがらへんわ

(そのかわり、その保険会社との契約はできへんらしい)。





せやから、保険金詐欺をする人は、

同様なやり方で別の保険会社をだますことを繰り返してんねん。

故件数が多いねんけど、詐欺的な犯罪には手を染めへん、

ある意味で保険を正しく利用している善良な不良債権者やったら、

保険加入が出来へんけど、

保険金をだまし取ることを目的とした確信的な人間やったら

ペナルティーを課さない(課せない)という状況というのやったら、

どうにも納得がいかへんというのが正直なところやな。

 

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