ヘルプ

<< LUX LX360 レストア のページ検索結果にもどる

このページでは http://longingforaudio.blog.fc2.com/blog-entry-209.htmlのキャッシュを表示しています。

キャッシュとは、提携する検索エンジンが、検索結果表示用の索引を作る際に各ページの内容を保存したものです。
→ キャッシュとは?
元のページは変更されている可能性があります。現在のページ内容はこちらから確認できます。

※HTMLバージョンとして表示する際、レイアウトが崩れたり、文字が読めなくなる場合があります。ご了承ください。

Yahoo! JAPANはページ内のコンテンツとの関連はありません。

LUXMAN LX-360 | 憧れのAudio

LUXMAN LX-360

2 0

blog_import_53b8dfb833acc.jpg 
LUXMANの管球式プリメインアンプのLX-360です。
このアンプは見た目通りかなりの重さがあり移動するのがいやになります。
一見トランジスタアンプの様な外観で管球アンプらしくありません。
以前中古で購入して我が家のメインアンプとして使用していましたが、プロテクト状態が解除しなくなり使用できなくなりましたのでこの度オーバーホールを兼ねて修理をする事にしました。

blog_import_53b8dfb971289.jpg
トップカバーを外すと後ろ側に出力トランス・電源トランス、左右にパワーアンプ基板、中央にイコライザー基板、写真では見えませんが手前にコントロール基板が配置されています。
プロテクトが解除出来ない原因を調べて行くと電源トランスの1個が出力していませんでした。
トランスを外してコイルの抵抗を確認すると入力側が断線していました。
LUXMANのサービスにトランス交換を問い合わせたところ不具合のトランスは既に在庫が無く修理不可との事でした。
このままこのアンプをお蔵入りにしたくなかったのでコイルの線径と回路図よりトランス容量を判断しワンオフで㈱フェニックさんでトランスを製作して頂きました。

blog_import_53b8dfbaa8a79.jpg
トランスはアンプの後ろ側上下2段でトランスを配置しており、不具合のトランスは下側にあり結局アンプを全バラにしないとトランスを外す事ができませんでした。
トランス製作依頼時にばらしたトランスの出力側のコイルの巻き方を伝えた所「Rコアトランスは左右対称にコイルをまいてバランスを取るので言われたコイルの巻き方では性能が悪くなります」と指摘されてしまいました。
当時の設計者はRコアトランスの事をよく知らなかったのでしょうか?

blog_import_53b8dfbbe9b8c.jpg
写真は裏ブタをはずして写したもので、中央に見えるのは電源基板です。
出来上がったトランスを組み込み、全基板のハンダ増し、電解コンデンサの交換、セレクトSWの分解清掃、出力リレーの分解清掃を行いオーバーホールは完了しました。
このアンプのハンダは今までで見たアンプのなかで一番クラックが多く見られ、ものの見事に全基板どれをとってもクラックの入ってなかったものは在りませんでした。
使用時にかなり熱く(天板は手でじっと触れない位)なるのでこの熱によりクラックが発生したものと思われます。
ただハンダの材質自体のあまり良くない物を使っているように見えます。
良いハンダは艶があり見た目が綺麗ですがこのアンプのハンダは色がくすんでいます。

blog_import_53b8dfbd520c2.jpg
音色はどちらかと言うとトランジスタアンプに近い感じがします。
手持ちのL-580にほわっとした所と芯が多少加わった感じですが真空管アンプとしては全体に音が薄く感じます。
この度もう少し管球アンプらしくしようと出力段のカップリングコンデンサをフィルムコンデンサよりオイルコンデンサに交換してみました。
効果はシンバルやベース等の余韻が綺麗に伸び且つ音が繊細になりました。
また全体に音も厚くなり交換の成果は充分にありました。
このアンプをお持ちの方で現在の音に不満をお持ちの方にはお勧めです。

関連記事
fc2LoadMore('');