「日米軍撃破」を目指す中国「水門基地」が完成/「友好の海」の夢は捨てよう
台湾紙聯合晩報は五月二十六日、「東海(※東支那海)攻略の戦略拠点!共産軍の福建・水門飛行場が明るみに」と題する記事を載せ、軍の情報として次のように伝えた。
―――中国が福建省北部・寧徳市霞浦県水門郷の海抜三百六十四メートルの高地に建設している水門飛行場がほぼ完成し、殲10、スホイ30、そして無人攻撃機が陸続と進駐し、S300防空ミサイルも配備された。
―――国防部の分析によれば、これは春暁ガス田(※白樺ガス田)、釣魚台(※尖閣諸島)を戦略の目標とする初の飛行場で、東海に出現する日本、米国の軍艦、軍用機に対応するものだ。
―――現地は丘陵地帯で飛行場建設には不向きだが、中共軍は東海での主権掌握を強化するため、巨額の資金を投じ、山を爆破して滑走路を開いた。
―――釣魚島まで約三百八十キロ、春暁ガス田まで約二百キロ、台北上空まで二百四十六キロ。戦闘機は七分以内で春暁ガス田に、十二分以内で釣魚台に到達する。
―――東南沿海部の他の飛行場から飛び立つスホイ30でも航続距離、作戦行動半径内でこれら二つの戦略目標はカバーできる。ただd最短距離の基地へ戻って補給を行う場合、水門飛行場の使用は有効だ。
―――S300防空ミサイルは日米のF15、F18戦闘機に対処するもの。
―――水門飛行場の台湾への影響だが、北部海域上空での我が空軍の優位はさらに脅かされることになるだろう。
この聯合晩報の報道を受け、台湾国防部は「記事の内容の多くは記者の憶測によるもの」と断じ、「軍は中共軍の動向を掌握し、有効に対処しているので、国民は安心してほしい」とコメントした。
だが同国の淡江大学米州研究所の陳一新教授は次のようにメディアに語っている。
―――米国防総省が五月 日に公表した二〇一二年版の中国軍事力に関する報告は、人民解放軍は依然として台湾海峡での衝突を主要目標に掲げていると指摘するが、これまでその証拠が欠如してきた。だがこの中共の最新の飛行場は自ずとその新たな証拠となる。東海での日米への対処ということは、台湾海峡をも視野に入れたものだ。
同じく軍事評論家の宋兆文氏も香港のテレビ番組に出演し、こう分析した。
―――東海における日米の軍艦、戦闘機、対潜機に迅速に対処し、攻撃を加えるだけでない。水門飛行場の存在そのものが第一列島線以東の米空母打撃群にも脅威を及ぼす。空母打撃群の作戦空間を圧縮させ、中国に接近させないようにする。
ただ、こうも話している。
―――沿海部に位置するため、防御に深層さがなく、内陸の防衛システムと結合できない。そこで日米がこれに対処するには、夜間に潜水艦の巡航ミサイル五、六十発で飽和攻撃を加えることだ。
昨年十二月二十六日に行われた野田佳彦首相と胡錦濤主席との首脳会談では「東シナ海を『平和・協力・友好の海』にするとの合意を具体的な形で実行するため,共に協力することで一致した」(外務省)が、今後はあまり「友好の海」や「友愛の海」など、実現不可能な言葉は国民を惑わすだけなので、使わない方がいいだろう。
中国が戦略的に目指すのは、東支那海、西太平洋で制海権を握ったのちの「平和・協力・友好の海」(日本が中国に大人しく従属する海)以外にないということは、水門飛行場の強行建設を見るだけでも想像に難くない。
*******************************************
ブログランキング参加中
運動を拡大したいので、
よろしければクリックをお願いします。
↓↓
モバイルはこちら → http://blog.with2.net/link.php
link.php
公開教養講座 「心の船旅」シリーズ 第39回
永山英樹 「台湾は日本の生命線-中国の海洋覇権と戦略なき日本」
日時 平成24年6月10日(日) 15時00分~17時30分
場所 ヴェルクよこすか 第2・3会議室
http://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/4402/sisetu/fc00000084.html (京急「横須賀中央」駅 徒歩5分)
内容 講師:永山英樹(台湾研究フォーラム会長)
演題:「台湾は日本の生命線-中国の海洋覇権と戦略なき日本」
会費 1,000円 (学生 500円)
主催 日本会議横須賀支部
お問合せ TEL 046-866-2270 (越後) TEL 046-823-6330 (千葉)
―――中国が福建省北部・寧徳市霞浦県水門郷の海抜三百六十四メートルの高地に建設している水門飛行場がほぼ完成し、殲10、スホイ30、そして無人攻撃機が陸続と進駐し、S300防空ミサイルも配備された。
―――国防部の分析によれば、これは春暁ガス田(※白樺ガス田)、釣魚台(※尖閣諸島)を戦略の目標とする初の飛行場で、東海に出現する日本、米国の軍艦、軍用機に対応するものだ。
―――現地は丘陵地帯で飛行場建設には不向きだが、中共軍は東海での主権掌握を強化するため、巨額の資金を投じ、山を爆破して滑走路を開いた。
―――釣魚島まで約三百八十キロ、春暁ガス田まで約二百キロ、台北上空まで二百四十六キロ。戦闘機は七分以内で春暁ガス田に、十二分以内で釣魚台に到達する。
―――東南沿海部の他の飛行場から飛び立つスホイ30でも航続距離、作戦行動半径内でこれら二つの戦略目標はカバーできる。ただd最短距離の基地へ戻って補給を行う場合、水門飛行場の使用は有効だ。
―――S300防空ミサイルは日米のF15、F18戦闘機に対処するもの。
―――水門飛行場の台湾への影響だが、北部海域上空での我が空軍の優位はさらに脅かされることになるだろう。
この聯合晩報の報道を受け、台湾国防部は「記事の内容の多くは記者の憶測によるもの」と断じ、「軍は中共軍の動向を掌握し、有効に対処しているので、国民は安心してほしい」とコメントした。
だが同国の淡江大学米州研究所の陳一新教授は次のようにメディアに語っている。
―――米国防総省が五月 日に公表した二〇一二年版の中国軍事力に関する報告は、人民解放軍は依然として台湾海峡での衝突を主要目標に掲げていると指摘するが、これまでその証拠が欠如してきた。だがこの中共の最新の飛行場は自ずとその新たな証拠となる。東海での日米への対処ということは、台湾海峡をも視野に入れたものだ。
同じく軍事評論家の宋兆文氏も香港のテレビ番組に出演し、こう分析した。
―――東海における日米の軍艦、戦闘機、対潜機に迅速に対処し、攻撃を加えるだけでない。水門飛行場の存在そのものが第一列島線以東の米空母打撃群にも脅威を及ぼす。空母打撃群の作戦空間を圧縮させ、中国に接近させないようにする。
ただ、こうも話している。
―――沿海部に位置するため、防御に深層さがなく、内陸の防衛システムと結合できない。そこで日米がこれに対処するには、夜間に潜水艦の巡航ミサイル五、六十発で飽和攻撃を加えることだ。
昨年十二月二十六日に行われた野田佳彦首相と胡錦濤主席との首脳会談では「東シナ海を『平和・協力・友好の海』にするとの合意を具体的な形で実行するため,共に協力することで一致した」(外務省)が、今後はあまり「友好の海」や「友愛の海」など、実現不可能な言葉は国民を惑わすだけなので、使わない方がいいだろう。
中国が戦略的に目指すのは、東支那海、西太平洋で制海権を握ったのちの「平和・協力・友好の海」(日本が中国に大人しく従属する海)以外にないということは、水門飛行場の強行建設を見るだけでも想像に難くない。
*******************************************
ブログランキング参加中
運動を拡大したいので、
よろしければクリックをお願いします。
↓↓
モバイルはこちら → http://blog.with2.net/link.php
link.php
公開教養講座 「心の船旅」シリーズ 第39回
永山英樹 「台湾は日本の生命線-中国の海洋覇権と戦略なき日本」
日時 平成24年6月10日(日) 15時00分~17時30分
場所 ヴェルクよこすか 第2・3会議室
http://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/4402/sisetu/fc00000084.html (京急「横須賀中央」駅 徒歩5分)
内容 講師:永山英樹(台湾研究フォーラム会長)
演題:「台湾は日本の生命線-中国の海洋覇権と戦略なき日本」
会費 1,000円 (学生 500円)
主催 日本会議横須賀支部
お問合せ TEL 046-866-2270 (越後) TEL 046-823-6330 (千葉)