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アキバコンピューター使ってみた 録画用 - 録画人間の末路 -
【Android版goo blogアプリ】画像が挿入できない事象について

アキバコンピューター使ってみた 録画用

アキバコンピューター(略称アキバコ)レビュー後編。もう一つの機能である録画も見てみましょう。その一部は内蔵チューナーの録画機能ですが、我が家では1チャンネルしか認識しないので使い道がなく、省略させていただきます。

それ以外の録画機能は大きく分けて2種類ありますが、まずは「HDMIレコーダー」の方見ておきましょう。なお、ホーム画面右下の□が9つ集まったアイコンにはアプリケーションソフトの一覧が乗っており、ここにも”HDMI Recorder"がありますが、必ずホーム画面の"HDMIレコーダー"から立ち上げるようにしないといけません。この場合、初回起動時にパスワードの入力を求められます。添付されていたマニュアルによれば「2580」と入力しろ、とのこと。リモコンテンキーの真ん中のボタンを上から下へ順番に押していくだけ、の簡単なパスワードですね。
HDMI入力が2つ、リモコンで切り替え可能。開発元のアビカの公開している仕様によると、入力信号はHDMI1.4aとなっています。1.4aとなると、24/30止まりではあるものの、4Kの入力を受け付けることが可能、ということになるのですが本当でしょうか。ただ、手元の機材で試すことができなかったので本当に4Kが使えるか詳細不明ですが・・・。もっとも、できたとしてもPCの画面を取り込むのがせいぜいでしょう。
HDMIレコーダーの名が示す通り、ここではHDMI経由で外部キャプチャーが可能です。ちなみにシークレット機能扱いではありますが、画面に映っているものならば静止画だけでなく音声付きの動画をキャプチャー録画が可能でした。"なんでも"です。ぶっちゃけ言いますと、市販のBDソフトの再生時ですら可能です。フォーマットはH.264/AVCのts。解像度は"720x576"、"1280x720"、"1920x1080"の3つ、ビットレーとは0.8M~8Mから選べますが、基本はAutoのままでいいでしょう。その場合最大解像度/ビットレートになりますが、平均ビットレートは6Mいかないくらいです。画質はやや細部が潰れるベットリ系、少々無駄な浮き沈みも見られますが、ハードウェアエンコードのものとしては平均的、妥当なラインでしょう。気になったのは、取り込む映像の仕様に関係なく、フレームは30fpsと言うことです。それもわたしらのイメージする30fpsである29.97fpsではなく30fpsなのです。したがって正確な取り込みにはなりません。
録画はリモコンの、再生ボタンの左上にある赤丸ボタン、RECボタンを"長押し"するとできました。その際、アキバコ本体のパネルの文字の中に一瞬":"が加わり、そのあとゆっくりと文字が点滅をはじめます。この点滅が続く限り、録画は行われているのですが、画面に映っているものは全部取り込んでいるので、画面内で録画中を示す赤丸ボタンまで録画した画面に映ってしまっています。これを消すには、リモコンの停止ボタンを"軽く"押す必要があります。”長く"押すと録画そのものもも停止してしまうため、そこはフロントパネルの点滅具合をみて、ちゃんと録画中か判断するしかありません。わたしはあまりHDMIレコーダーというものを使ったことはないのですが、他の機種は取り込み用HDDがFAT32止まりのものが多く、4GBまでの連続録画までしかできないのに対し、アキバコはNTFS対応なので事実上HDDいっぱい、接続できるHDDの最大容量である4TBまで録画が可能だとか。これはどちらかというとビデオカメラによる長時間録画を想定したものでしょうか。先のビットレートを調整すれば、膨大な時間の撮影が可能になりそうです。
HDMI入力は、ゲーム機を接続してプレイ画面を取り込むことに需要があるようです。その機能を使う分にはもちろん問題ないのですが、分配器を使わずアキバコの出力端子からテレビにつないでプレイする場合、所謂「遅延」が発生するかどうか、という問題が別に発生します。原理上遅延は絶対に起こるのでタイムラグはわずかであっても生ずる(もっともそれを気にするのならデジタルテレビを接続先として使うべきではないのですが)のは避けられません。わたしはゲーム機を接続して試せる環境にないので断言はできませんが、あきらかな遅延、というものは感じませんでした。この"HDMIレコーダー"モードだけアキバコは通常と異なる動きをしています。アナログテレビ向けの機能として画面の周囲を無効化し、映像の映る範囲を狭めることができるのですが、同じことをデジタルテレビでやると周りが黒くなる額縁画面になります。が、HDMIレコーダーモードだけはその設定を無視してフルスクリーンになっているのです。可能な限り、HDMIレコーダーモードでは手を加えない、素の映像のままが表示されるよう工夫が施されている印象です。なお、アキバコは「画像安定装置」として売っている店もあり、PCへの動画取り込みにこだわりたい人にも役に立つようですよ。

この赤丸ボタン長押し録画、実はHDMIレコーダー実行時だけではなく、他のモードの時も使えてしまいます。つまり、再生中の動画ファイルの同時録画~トランスコード~がアキバコ一台でできてしまうのです! ただし、HDMIレコーダー時のように設定を選ぶことはできず、1920x1080の約6Mbpsに固定されています。これはアキバコの画面の解像度の設定をもっと低いものに変えても変わりません。また、画面の周囲を無効化して額縁画面にした場合、その額縁も一緒に取り込まれてしまいます。その代わり、録画中の赤丸表示は一切出ません。ゆえに録画が実行されているか否かは本体のフロントパネルのゆっくりとした点滅で確認するしかないのは仕方ないでしょう。これを利用すれば、Androidのゲーム画面をプレイしながら同時に録画、という作業も可能ですが、「モンスターストライク」などはインストールできない、とGooglePlayで拒否されてしまいましたので実行できませんでした。多分GPSが入っていないので、SNSゲームは難しいでしょう。スタンドアロンタイプのゲームなら可能だと思いますが、その需要はどれだけあるか・・・。ちなみにこの機能を利用して動画配信サイトの動画を録画することも可能です。前回書いた2サイトの動画はいずれも可能でした。販売側としてはその配信動画の録画が可能である点をアキバコの重要な機能と位置付けているようです。気軽に動画サイトのキャプチャーができるようになれば、動画の削除におびえる必要はなくなります。ただし、TMPGEnc MPEG Smart Renderer 4でのスマートレンダリングはできなかったのでカット編集は事実上無理みたいです。
HDMIレコーダーを含め、これら録画されるファイルはts形式でHDDに保存されるのですが、そのフォルダが"_capture"と"_video"の二つあり、どちらに入るのか条件が全く分からずじまいでした。HDMIレコーダーはvideo、通常モードキャプはcapture、という分け方なら分かりやすいのですが、わたしが試した時はどちらのモードでもどっちのフォルダにも保存される場合があり、未だに謎です。ただ、後で全部captureフォルダに移しておいた方がいいでしょう。というのも、アキバコと連携できる"どこでもアキバコ"というソフトがGooglePlayにアップされており、これを使うことで手持ちのAndroid端末でアキバコの画面を見たり中に入っている動画ファイルにアクセスして視聴したりできるのですが、その参照フォルダがcaptureの方だからです。なお、じゃぁ手持ちの動画ファイルをここに入れておけば、アキバコの電源を入れっぱなしにしておけば・どこでも動画配信が受けられるんじゃないか、なんて考えたのですが、残念ながら全滅でした。実質アキバコで録画したファイル以外無理と考えた方がよさそうです。「どこでもアキバコ」はなかなか面白いソフトで、アキバコの実行中の画面と音声やつながったチューナーを操作してテレビ放送を受け取ったりできます。我が家の環境ではBS11しか映らないのであまり使い道はないですが・・・。


機能豊富でできることは大変多く、やりたいことは全部詰め込みたくて作られた感があふれるアキバコですが、ケーブルTVチューナーの不完全さ(おそらく東京の環境に調整してあるためかと)、さすがにRADEONには及ばない動画画質、LAN経由で外部のPCからHDDにアクセスができない、インストールできるAndroidソフトに限界がある、なかでも放送波のH.264/AVC・tsファイルを再生すると映像と音声が同期しなくなるのは大きな欠点で、物足りない面も少なくありません。録画機能もやや物足りませんが、これは仕方ないでしょう。正直これ以上だとちょっと気軽に紹介しづらいもので、ギリギリな性能かと。それでも29.97fpsでの取り込みに対応してほしかった思いはありますが。
個人的には再生中の動画がそのまま録画できてしまうことに感動しました。ビデオデッキを二台つなげて不器用に編集していたころから、「再生と録画が一台で同時にできればいいのに」と願っていた夢がついにかなった気さえします。ただ、温めていた夢が実現するまでに時間がかかり過ぎ、その必要があまりないPCという機械がすでに存在してしまっていますが。珍しい入力機能を持っている点など昨今のレコーダーが失ってしまった便利さ、楽しさを持っている、「現代の技術で古い希望をかなえた、現代版ビデオデッキ」、と言うとほめ過ぎでしょうか。
本機の能力の多くはWindowsPCでも可能なことと言えばそれまでです。が、残念ながら昨今は「個人ユーザーはPCよりスマホを使っている」とやたら報道されているのをいいことにいくつかの動画配信サイトでWindowsPCへのサービスを限定的なものとし、スマホでのアクセスに比べるとできることを減らす傾向にあります。近い将来便利であるがゆえにWindowsPCは排除されてしまう動画配信サイトが増えるような予感さえ漂っています。アキバコはAndroidですから、そこらへんWindowsPCと比べると排除の対象になりにくく、ソフトさえ追加できれば多くの動画配信サービスをスマホと同等に受けられる可能性が高いです。WOWOWのように事実上大手キャリアの一部スマホおよびiOS機以外排除なんてところもありますが、そこまで極端でなければアキバコの方がいろんな意味で動画配信サービスを楽しめるようになっていきそうなのです。まぁまだ先の話なので手を出すのは早すぎたかも知れませんが、考えておくのはいいでしょう。操作は誰でも簡単にできるとは言えませんが、PCになれている人ならそこそこ弄っていれば使いこなせるでしょう。
最大のハードルは値段。HDMIキャプ、動画配信のテレビ出力、メディアプレイヤー、ケーブルテレビのチューナーの4つが欲しい人ならどれが一台で済むアキバコは優良ですが、一つあればいい人には機能が多すぎて値段が跳ね上がっている分お得感はありません。ましてチューナーは使ってみなければ分からないものですし、わたしは見事滑りましたし。使う人を選ぶ製品と思いますので、ツボにはまりそうな人なら検討してみてもいいでしょう。
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