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小川原湖でのEM菌の活用法は正しかったのか - みどりうかブログ

小川原湖でのEM菌の活用法は正しかったのか

2007年03月10日23:21  青森県2005-2009

小川原湖にEM菌投入せず(Web東奥3/10)
小川原湖漁協検討委が「EM投入せず」の方針

小川原湖漁協が小川原湖の水質浄化に向けてのEM菌使用をしない方針を決めたようです。
なんでも、2002~2004年に掛けて小川原湖の富栄養化を防ぐ目的で行ったEM菌投入だったが、2003年度と2004年度にはヤマトシジミの口開けなどの異常現象が発生して2005年からは投入を休止していたそうな。
その後EM菌をどうするかを検討した結果、投入しない方向で話がまとまったらしい。

おらはいちおうアクアリストの端くれで、こっそりえひめAIなどを作って自分の周りで実験していたりするのですが、その立場から率直な意見を言わせてもらうとですね、
EM菌を直接湖に投入するなんてどんだけアホで無茶なことしているんだ
という感じがしています。

自然界には多くの生き物(微生物から動植物にいたるまで)が存在しています。
まぁそれらがうまく暮らせない環境になってきているのが現状であり、だからこそ家庭排水などによる富栄養化を処理しきれずに水質汚染などが進むわけです。
それを良い方向に導くのがEM菌などに代表される微生物群、家庭で安価に作れるえひめAIなんかもその1つです。

でもね、それをとにかく投入すれば環境がよくなるとは限らないんよ。

まぁ仮にそれらを投入してその微生物群が有益な働きをしたとしましょう。
でもそれは有機物を分解しているだけの話、その分解された有機物を消費する水草や植物プランクトンがいなければ消費しきれない、ヘタすればアオコや赤潮などが発生する。
さらにそれらを消費する小さな生き物も必要だし、さらにそれらを食する生き物も必要なわけですが、でもそれらは当然そんな簡単に大量に増えるわけではない。仮に増えたとしても餌がなくなればまた急激に数を減らして水を汚すだけ。
だから長期的な施策として行うことには効果があるでしょうが、短期で結果を出そうとすれば当然無理が出るわけです。
またもしそれらの微生物群が活動できなかった場合には、その微生物群自体が水質汚染の原因ともなりかねない。

だからとにかく投入すれば良い、という考えでの導入はあまりに短絡的です。
ある意味「あ、水槽にコケ生えた、じゃあコケを食べるエビをたくさん入れよう」と安易にエビを導入し、数日でコケは無くなったがエビの餌もなくなりエビが弱って次々に死んで前より水質の悪くなった水槽のような状態になるわけです。

あともし湖に直接投入していたのだとすれば、随分無茶な使い方をしていることになります。
こういう微生物群は少量を家庭排水などと共に流すなどすれば、湖に届くまでの微生物の活動も高まって湖の水がキレイになるという類のモノです。
それを直截湖に投入ってのはね…ちょっとあまりにも短絡的すぎる。
ちょっとどういう経緯での導入かがわからないのであれですが、もっと使い方を考えた方が良いのではないかと思いました。


とまぁこれだけ言っていると知ったかさんみたいよね(=ω=。
だからついでに、おら方のえひめAIでの実験結果を踏まえての考察をば少々(と言いつつ長文の予感)。


昨年えひめAIを作りました。
その後うちのじさまのポータブルトイレや流し台、自分の水槽、そして食物の腐敗実験等をして効果を確かめていました(本当は公開するつもりはなかったんですが)。

まずポータブルトイレでの使用結果ですが、消臭効果が認められました。
ただの水を吹き掛けた時よりも明らかに臭いが少なくなり、汚れ(糞尿)も落ちやすくなりました。

流し台に吹き掛けていた感じでは、汚れが流しに付きにくくなりました。
うちのじさまのところの流しは砂利+コンクリよった流しでして、目地のような部分にいろいろヌルヌルとあったわけです。
それがまずなくなった、そして臭いもなくなった。
ただ使っていた感じでは、分解が進んだようには感じられなかった。汚れが落ちやすくなった感じ。

自分の水槽に投入した場合には、残念ながら効果は感じられなかった。
というか、元々安定している水槽なので、これ以上良くなる可能性がほとんどないわけです。
だから悪影響はないということは確認、生体にも影響なし、アオコ等の発生もなし。

これらの結果を踏まえた上で、腐った野菜などにえひめAIを注いで密封状態での状況観察を行いました。
比較の為に、水を注いだものと、水槽の飼育水を注いだもの、そして飼育水とえひめAIのブレンドを用意し、密封できるビニール袋で実験しました。
その結果、水を入れたものは普通に腐ってキツイ腐敗臭が漂い(まぁそりゃそうだ)、水槽の飼育水Iを入れたものは多少腐敗臭がするものの分解も進み(ちゃんと水作りができている飼育水ならこうなるんですよ)、飼育水とえひめAIを入れたものは飼育水と同様の状態になり、えひめAIだけを入れたものは腐敗臭と酸っぱい発酵臭が発生しました。


以上の結果と水槽での知識や経験、さらに堆肥などの知識などを総合して考えると、
有用微生物群は単体での浄化性能が抜きん出て高いとは認めらないが、しかしながら微生物群とそれらが生成する各種成分の働きで土着微生物群の活動が活発化する可能性がある、というところが実際のところではないか、と思います。
またえひめAIなどのphを考えると、一度に大量に投入すると生体に悪影響をもたらす可能性もあり、あくまで少量を長期間添加し続ける使い方が望ましいであろう、と考察できます。

このようなプライベートな実験(おらの極秘計画用の基礎実験の1つなのよ)をしているからこそ私は言いたい、
だからEM菌を直接湖に投入するなんて、どこのアホの話を真に受けたのか知らないが、どんだけ無茶でリスキーなことしているんだ
とね。


そんな感じですので、小川原湖でのEM菌の導入は、本当にちゃんと考えた上で行わないとダメですよ。
と言いたいわけなんですな。

よし、少しスッキリした(=ω=。


▼参考リンク▼
えひめAI-2の製造方法について
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