SANSUI AU-α607 MOS Premium
サンスイの607シリーズ15周年記念モデルでMOS-FETが採用された限定品のAU-α607 Premiumです。
見た目より重さが有り注意して持たないといけませんね。
このアンプは片側の出力が出ないので1度修理したが半年もしない内に再度同じ症状が発生してしまい先に修理した店の技術に不信を抱き此方に修理依頼をして来たものです。
修理と同時にオーバーホールの依頼も受けました。
カバーを外すとシンメトリーに配置された内部が見えます。
音質に影響の有る部分のコンデンサにはELNAのシルミックその他の部分も音響用のコンデンサを使い全般に高価な部品が使われています。
以前修理をしたと思われるパワーアンプ基板を外して見ると何箇所か再ハンダをしているのがみられましたが、部品交換はしていないようです。
さらに基板を確認するとパワトラ(FET)前段のトランジスタにハンダクラックが見つかりましたので再ハンダをしました。
ここで音だししてみると不具合無く音がでましたのでこの後全基板の再ハンダ・ボリュームの分解清掃・セレクトSWの分解清掃・出力リレーの分解清掃を行い3日間のエージングを始めました。
このアンプは基板同士の影響を防ぐ為か各基板が筐体に囲まれており整備性は良く無く上記オーバーホールに丸々4日間の時間を要しました。
出力にMOS FETを使っているのでアキュフューズのE303辺りのスピードと押しの有る音を想像していましたがメーカーが違うと違うもんですね。
ボーカル等の中音あたりはいい味を出しているのでボーカル中心で聞くにはいいですね。
ただ高音の伸びが無くハイファイ的な音楽を聴く人には物足りなさを感じると思います。
以上まあまあ順調に修理が運んで行きましたが、エージング3日目になってなんと片側の出力が小さくなっている事に気がつきました。
この後プロテクションが掛かる様になってしまい再度修理する事になりました。
原因はパワーアンプ基板のコールド側トランジスタ2SA1145の不具合によるものでした。
多分再ハンダの熱により弱っていたトランジスタにとどめを刺した様です。
なにはともあれ返却前に不具合が出て助かりました。
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