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▲ 2014年7月12日のフランス気象局ウェブサイトより。


南極地域での海氷面積が観測史上最大に広がっていることは、過去記事で何度か取り上げたことがあります。

今年 5月 21日の記事、

南極の海氷が観測史上の過去最大量を日々更新。日に約7万平方キロのペースで氷面積が拡大中
 2014年05月21日

では、今年に入って以来、毎日のように海氷面積が観測記録を更新し続け、「南極の寒冷化」という現実をご紹介しています。

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▲ 上の記事より。元のデータは、Sea Ice Update May 19 2014 より。


そんな中で、フランスの南極基地であるデュモン・デュルヴィルで、6月の南極の気温としては過去「最も低い気温」が記録されたことが報告されました。

このことを報じた米国 WUWT の記事をご紹介します。

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▲ 南極で観測史上の最も低い気温を記録した、フランスのデュモン・デュルヴィル南極基地。南極のアデリーランドという領域にあります。






Coldest Antarctic June Ever Recorded
WUWT 2014.07.12

6月としては南極で最も低い気温を記録

フランスの南極基地、デュモン・デュルヴィル基地で、これまでの南極大陸の6月としては最も寒い気温が観測されたことが、フランス気象局によって報告された。

南極では「地球温暖化」の傾向をまったく無視するかのような非常に低い気温が続いている。

フランス気象局の発表によれば、南極の今年の6月の平均気温はマイナス 22.4℃となり、これまでの観測記録の平均より 6.6℃低かった。そして、これは同基地で観測された6月の平均気温としては、これまで最も低い気温の記録となった。

また、南極の6月でこれまで最も気温が低かったのはマイナス 34.9℃の記録があるが、この記録も更新した。

そして、6月の南極の日照時間は通常は平均 7.4時間なのに対して、今年の6月は 11.8時間あるという珍しい特徴があり、静かな風が異常に吹いているという特徴がある。

デュモン・デュルヴィル基地では1956年から観測を続けている。

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