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Page 1
地質ニュース590号, 17-22頁 2003年10月
Chishitsu News no.590, p.17-22, October, 2003
富士山はどんな活動をしてきたか?
富士火山の活動史-
石塚 吉浩・高田
亮・中野 俊)・河村 幸男2)・ 谷田部信郎3)
1. 展示にあたって
富士山直下で2000年に頻発した低周波地震によ
って、多くの人が富士山の次の噴火に関心を持つ
ようになりました. この関心の高い時期に富士山が
過去に起こしてきた噴火も知ってもらおうと, 特別
展 「富士山」で解説しました. 富士山の活動史は、
これまでに多くの火山地質の研究者による地道な
調査によって少しずつわかってきています (津屋,
1968: 町田, 1964: 宮地, 1988; 小山, 1998 な
ど)。
産総研 地質調査総合センターでも、 1999年に山
元孝広 高田 亮が富士山南西「富士宮」 地域から
地質調査を開始し、2001年に中野 俊と石塚吉浩
が加わって, 山頂を含む富士山全域に対象を広
げ, 現在調査を続けています.また低周波地震の
頻発を契機に設置された富士山ハザードマップ検
討委員会でも、 新しい噴火を中心に成果をあげて
います。 これら最新の成果を交えながら、 富士山
の活動史を中学生程度の目線に立って紹介しまし
た。
2. 富士山の年表
なじみ易いように、富士山の過去の噴火を年表
形式でまとめました (第1図) 過去の噴火で重要な
情報は、 「いつ when」 「どこで where」, 「どんな
what」 噴火が起こり,それが「どのくらいの量 how
much」で,「どのような how」 活動だったかです。
それぞれを「時間軸」 「噴火の場所」、「噴火のタイ
プ」,「活動の規模」, 「主な出来事」として表しまし
た.この年表で注意すべき点は2つです. 第一は,
時間軸を対数目盛で表している点です。 つまり新
しいほど時間軸が長く, 古いほど時間軸は短く表
示されています。 例えば時間軸は50万年間をとっ
ていますが、その上半分は5,000 年間の新しい時代
を表しています. 第二は、 新しい噴火ほどよくわか
っていて、古くなるにしたがってわからない点が多
くなり、また大きい噴火ほどわかっていて、 小さくな
るほどわからなくなっている点です。 犯罪捜査を思
い浮かべて下さい。 大きくて新しい事件ほど,多く
の目撃者がいて犯行の痕跡が残っているのと同じ
です. 火山噴火でも大きく新しいほど目撃者が多
く古文書が残り、噴出した堆積物の痕跡も残って
いるのです。
例えば第1図で300年前を見てみましょう。 江戸
時代の西暦1707年, 主な出来事は宝永噴火になり
ます。 そして活動の規模で、この噴火が過去の噴火
の中でも大きかったことを示しています 次に噴火
場所では山腹で噴火が起こり, 噴火のタイプから,
後で解説しますがプリニー式噴火と呼ばれる爆発
的で大きな噴火を起こしたことがわかるでしょう.
この宝永噴火は新しく大きかったために, 古文書
や噴出した堆積物が残り, 噴火情報がよくわかって
います. 次は約1,100年前を見てみます。 平安時
代の西暦864年, 主な出来事は有名な青木ヶ原溶
岩の流出です。 活動の規模や噴火の場所から、こ
の噴火が過去の噴火の中でもやはり大きく、山腹
から噴火が起こり, 溶岩流が流れたことがわかりま
す。 この青木ヶ原溶岩を流出した噴火も、新しく大
きかったために噴火情報が多いのです. 一方, 旧
石器時代の2万年前より前の噴火の様子は、ほと
1) 産総研 地球科学情報研究部門
2) 産総研 地質調査情報部
3) 産総研 地質標本館
2003年10月号
キーワード: 富士山,活動史,噴火年代, 噴火タイプ, 地質標本館
特別展

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-18-
石塚 吉浩・ 高田
中野
俊・河村 幸男 谷田部信郎
年前 西層
主な出来事
200-1800
江戸
-1700)
-1600
500-1500
-1400
-1300
補助
1200
1000-1000
800
500
20000
5000
宝永喷火
宝永噴火
山腹割九日喷火
-青木ヶ原溶岩
の流出
新富士火山の活動
平安
龍文
1万
275-
5万
山顶部形成
山体崩壞
山璞火
主火山体
形成
火砕流
多量の
溶岩流出
古富士火山の活動
ホモ
10万 サビエンス
活動規模噴火場所 噴火タイプ
山体崩壞
【雙河海
泥流流下
成腊火山体
の形成
古高士火山
泥流
山頂
プリニー式
火砕流
溶岩流
山腹
(古文書による)
11.
愛鳥火山
箱根火山
小御岳火山
の活動
小價岳火山
變膽火山
人類
50万 火を使う
んどわかっていません。 新しい噴出物に覆われて
しまい 当時の噴出物が断片的にしか見えていな
いためです。 それでも、 古富士火山と呼ばれる古
第1図 富士山の噴火史.
い火山を形成したことがわかっています。
次に富士山が「いつ」「どこで」 「どんな」噴火
をしてきたのかを少し詳しく見てみます.
地質ニュース 590号

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富士山はどんな活動をしてきたか? 富士火山の活動史-
19-
写真1 北東山麓に流下した檜丸尾溶岩流にみられる溶
岩樹型. 溶岩流が木の幹の空洞にしみこむこと
によってできた樹型です. 檜丸尾溶岩流の下か
らは炭化物が見つかっており,現在,年代値を測
定中です。
3. 「いつ」 噴火した? 噴火年代を知る
富士山の噴火年代を知るには2つの方法があり
ます. 古文書の記述を解読することと, 溶岩流や火
砕流など高温の噴出物で焼かれた炭化物の炭素同
位体を利用して年代測定をすることです. 地質調
査総合センターでは、これまでに地質調査と並行し
て炭化物の採取を行い, 年代測定によって噴火の
年代のひとつひとつを決めてきました。 例えば溶岩
流を丁寧に調べて歩くと、取り込まれた木の形を
そのまま溶岩流に記憶させた溶岩樹型 (写真1)を
見つけるときがあります。 「あ、この溶岩流は森に流
れ、木を燃やしたな」と想像し、溶岩流の下から炭
になった木のかけらを探すのです。 代表的なのは
北西斜面から流下した焼野溶岩流で、この溶岩流
には沢山の溶岩樹型があり、 溶岩流の下からは多
数の炭化物が見つかりました。噴火口を含めた5ヶ
所から炭化物を採取した結果, 年代値が西暦700-
800年の間に揃い、 焼野溶岩流は西暦700-800年
に噴火したことが明らかになりました。 年代測定に
よって, 山頂をはさみ南と北斜面で同時期に噴火
したとみられる溶岩流も見つかってきました。 南斜
面から流下した不動沢日沢溶岩流は、これまで噴
火年代がわかっていませんでしたが, 北斜面から流
下した剣丸尾第1溶岩流・剣丸尾第2溶岩流とほぼ
同じ 西暦1000-1050年の年代値が得られたため
です。 1707年の宝永噴火より古く、一番新しい年
代を示す溶岩流は、小規模ではありますが須山監
2003年10月号
内溶岩流です. 平安時代後期にあたる西暦1050-
1200年という年代測定結果が得られました。
古文書の記述では, 「延暦噴火」と「貞観噴火」が
有名です. 「日本紀略」 には, 平安京へ遷都して6年
後の西暦800年 (延暦19年) に、 富士山で噴火が起
こり足柄路が通行困難になったことが記されてい
ます. また 「日本三代実録」 には、西暦864年6月中
旬頃 (貞観6年) に噴火が起こり、少なくとも2ヶ月
以上噴火が継続し、 西山腹から流れ出た溶岩流が
当時富士北麓に広がっていた“せの海”に流れ下
ったと記されています。この青木ヶ原溶岩の流入
によって当時の“せの海” が西湖と精進湖に分けら
れたことは有名です。
このように年代測定と古文書の記述から 富士
山がいつ噴火を起こしたのかが少しずつわかって
きています。
4. 「どこで」 噴火した? 山頂噴火と山腹噴火
火山の噴火は、噴火する場所によって大きく2つ
の呼び名に分けられます。 山頂で噴火した場合「山
頂噴火」, 山頂以外の火山斜面で噴火した場合 「山
腹噴火」 と呼びます。 雲仙普賢岳1991-1995年噴火
や三宅島2000年噴火は 「山頂噴火」, 有珠山2000年
噴火は「山腹噴火」になります. 多くの火山がそうで
あるように, 富士山でもこの 「山頂噴火」と「山腹噴
火」 が過去に起こりました. 富士山では「山頂噴火」
で山を高くし、「山腹噴火」で山を太らせました.
現在の富士山山頂部は, 3千数百年前~2,200年
前の噴出物からできています. この約1,000年間
は、富士山が山頂噴火を繰り返し起こした特徴的
な時期で、噴火は少なくとも十数回にわたって起こ
り、山頂火口の壁には当時の噴出物が連続的に層
となって露出しています (第2図) このことから富
士山が少しずつ高くなっていったことが分かるでし
ょう. 現在の山頂部をつくった3千数百年前より前
にも、別の古い火口があったと考えられています。
それは噴出物の傾斜や不整合関係から、 現在の火
口よりやや北西側にずれた直径900m程の火口だ
ったと推定されています。
富士山の山腹噴火では、噴火割れ目がたくさん
できる方向に規則性があります. その方向は第3図
から 北西から南東であることがわかります. これ

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20-
剣ヶ峯
石塚 吉浩・ 高田
亮中野
俊 河村 幸男・谷田部信郎
白山岳
西安河原
小内院
阿弥陀ヶ
第2図 山頂火口壁のスケッチ。色やハッチで一連の噴出物を分けています。 3,000年前前後から2,200年前頃の噴出物が
連続的に層となって露出し、 富士山が少しずつ高くなっていったことを物語っています。
山腰噴火口分
噴火割れ目
萬吉街
小御岳火山
引張
基盤
15km
真言
10 km
新富士火山の噴火割れ目
並戰火山
御殿場
最大圧縮軸
水平面内の
55
圧縮
箱根火山
紀元前1600年より新しい
紀元前1600年より古い
第3図 約17,000年前以降の山腹割れ目噴火の位置,
は 太平洋のプレートが日本列島を押す方向と一
致しており、 水平面内の最大圧縮軸と呼んでいま
す.このとき、これと直交する北東 南西方向に引
っ張りの力が働くため、北西南東方向に山体は
割れやすくなります。そしてその割れ目にマグマが
板状に貫入するのです (第3図の右上). 山腹割れ
目噴火は、富士山の過去約17,000年間の間、いず
れの期間でも山頂から13km程度の範囲で発生し
ました. 図に半径15kmの円を描くと, すべての山
腹割れ目火口がその中に入っています。 富士山の
活動より古い小御岳火山や基盤がある地域にはマ
グマは貫入しにくいようで, 山腹割れ目火口が認め
られません. 富士山の火山体を北西 南東方向を
軸に左右対称に折り返すと, 古い小御岳火山や基
盤に割れ目噴火がないのがよくわかるでしょう.
5.「どんな」噴火をした? 噴火のタイプを知る
第1図に示したように, 富士山では過去にいろい
ろなタイプの噴火が起こりました. 代表例を見てみ
ましょう.
溶岩流:どろどろに溶けたマグマが地表に出た
もので,富士山では粘りけの乏しい玄武岩質マグ
マが流れ出ました。 西暦864年の青木ヶ原溶岩の流
出が有名です. 溶岩噴泉として噴水のように割れ目
火口から吹き出すことも、火口からあふれ出て流れ
下ることもありました。 また大量のマグマの破片が
火口近くに落ちて、 再び流れ出すこともありました。
プリニー式噴火:大量の軽石や火山灰が火口か
ら空高く噴出されて成層圏に達するような爆発的
な噴火です. 5代将軍徳川綱吉の治世末期にあた
る1707年12月~翌年1月にかけて起こった宝永噴
火が代表例です。 この噴火は、季節風の強い冬季
に起こったことから, 第4図のように噴き上げられ
地質ニュース 590号

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富士山はどんな活動をしてきたか? 一富士火山の活動史-
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1707年
宝永噴火降灭
士山
横溪
2
つくば
14cm
24cm
0cm
0
50 km
注目されています。
岩屑なだれ (山体崩壊): マグマ
が地下から上昇してきて地面を持
ち上げたり 水蒸気爆発や地震が
原因で, 火山体の不安定な部分が
一気に崩れ, 高速で流れ下る現象
で,第6図のように富士山では
17,000年前頃に南西側の富士宮
へ 約2,900年前に南東側の御殿場
へ岩屑なだれが発生しました. この
うち17,000年前頃の岩屑なだれ堆
積物は,地表にわずかしか露出し
第4図 宝永噴火による火山灰の降灰域. 火山灰分布は下鶴(1981) ランドサていませんでしたが、 最近行われた
ット映像は東海大学情報技術センターによる.
た火山灰は西風に流され、多くが風下側に降り積
もりました。 約100km離れた横浜では10cm程積も
りました。 霞ヶ浦の湖底堆積物からも噴出物が見
つかっていることから、 茨城県つくば市にも降灰が
あったことでしょう.
火砕流噴火によって放出されたマグマの破片
(スコリア, 火山灰) がガスと一体となって高速で地
表を流れる現象が起き、 富士山では約3,200年前~
2,200年前に、西側斜面で4回の火砕流が発生した
ことが最近わかってきました (第5図)。 また西側に
限らず, 北東側でも西暦200-300年に火砕流が発
生したことがわかっています。一般に粘性の大きい
雲仙普賢岳のデイサイト溶岩などによる火砕流発生
は知られていますが、粘性の低い玄武岩マグマが
噴きだす富士山でも火砕流が発生していたことで
富士旨道路
1000m
3200~2200年前の
土石流堆積物
H/L-0.30
500m
木沢
1900m
2000m
傾斜が34度
以上の急斜面
火砕流本体部の
堆積域 (推定)
15km
第5図 西山麓における火砕流到達域 (山元他, 2002a, 学会
発表資料) 粘性が低い玄武岩マグマが噴き出す富
士山でも火砕流が発生していたことが明らかになっ
てきました。
ボーリング調査の結果、地下にも広
く分布することがわかってきました。
6. 富士山の活動史
富士山の活動史をまとめると以下のようになりま
す。 代表的な噴火を第1図に模式的に描きました.
富士山は8万年前頃, 数十万年前に活動してでき
た小御岳火山の上に誕生しました. 人類史でいえ
ば、私たちホモ・サピエンス (新人) がアフリカに誕
生して間もない頃です。誕生から17,000年前頃ま
で,富士山は「古富士火山」と呼ばれる成層火山を
つくりました。 堆積物の多くは泥流堆積物として山麓
に分布していますが、 「古富士火山」 の火山体の大
部分は今の新しい富士山に覆われてしまっていま
す. 17,000年前頃、この古い富士山では南西側へ大
きく崩れる山体崩壊が発生しました. この山体崩壊
の後, 溶岩流が富士山の南西~西側にかけて大量
に流れるようになったことから,大きく南西側に開い
た馬蹄形火口がつくられたと推定されています。
山体崩壊の後,「新富士火山」 と呼ばれる新しい
富士山の活動期へ移行します. 日本列島では旧石
器時代が終わり, 縄文時代へ入る頃でした。 「新富
士火山」 の最初の活動は、大量の溶岩を流出する
ことで特徴づけられ, それは約7,000年前まで続き
ます。 その後1,000年間程火山活動は静穏を保ち
ますが、 火山活動は再び活発化し、 火山体を急速
に成長させていきました。 現在の富士山の姿は、こ
の時期に完成したといえます。約6,000~5,000年
前から3千数百年前です. 3千数百年前から 2,200
2003年10月号

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石塚 吉浩・高田
亮·中野 俊・河村 幸男 谷田部信郎
古川河口断層帯
田貫湖
岩屑なだれ
堆積物
約17000年前
萬路
富士山
富士吉田
御殿場
岩屑なだれ
堆積物
約3000年前
10km
第6図 岩屑なだれ堆積物の分布 (山元他, 2002bを一部改変) 西山麓の田貫湖岩屑なだれ堆積物は,地質調査総合セ
ンターが実施したボーリング調査の結果、地下にも広く分布することがわかってきました.
年前まで, 山頂では爆発的な噴火が繰り返し起こ
プリニー式噴火や火砕流が発生しました。 南東
山麓へ流れ下った御殿場岩屑なだれが発生したの
もこの頃です。その後、噴火は山腹でのみ起こり
西暦200-300年には北東山腹で火砕流が発生し、
西暦600-800年と1000年頃には噴火が頻発しまし
た.その後西暦1300年-1707年まではしばしば山
頂で噴煙がたち 1707年に宝永噴火が起こった
後約300年の静穏を経て今日に至っています.
7. 終わりに
富士山活動史の解説ポスターの下で、希望され
る方に宝永噴火の軽石やスコリア, 縞状軽石を配
布しました。 実物を見て、触って、 考えるのが最も
噴火を実感できると思ったからです. 考えてもらう
ために、軽石, スコリア, 縞状軽石がごちゃ混ぜに
なった箱から、 例えば縞模様が素敵な軽石, よく発
泡したスコリア, 真っ白な軽石など自分の好きなも
のを選ぶ作業をしてもらいました。 園児から大人ま
で多くの人が訪れ、企画者が驚くほどの盛況ぶり
でした。 特に「え、富士山が300年前に噴火したと
きのもの? きれいねえ」 と言いながら嬉しそうに
持って帰られる方を見ると, 展示はうまくいったの
かなと感じました. 300年前を最近か, あるいは遙
か昔のことと捉えるかは人それぞれでしょうが、真
っ白な軽石や、縞模様のきれいな軽石を見ること
が、数千年前、数万年前の富士山の歴史に思いを
はせる第一歩になるのでは、と思ったからです。 筆
者 (石塚) 自身. 小学生から高校生だった頃の冬の
晴れた日、毎朝雨戸を開けて富士山を眺めていま
したが, 軽石やスコリアの実物を見なかったため
か、富士山が噴火していたなんて全く思わなかっ
たことを思い出しています。
謝辞 山元孝広さんからは全般的なご意見を奥
山康子さんからは宝永噴火噴出物の配布説明の際
にご協力を頂きました。 記して御礼します。
文献
小山真人 (1998) 歴史時代の富士山噴火史の再検討. 火山 43
323-347.
町田 洋 (1964): Tephrochronologyによる富士火山とその周辺地
域の発達史 (その12) 地学雑, 73, 293-308, 337-350.
宮地直道 (1988): 新富士火山の活動史.地質雑,94,433-452.
下鶴大輔 (1981) 富士山の活動史, Disaster Map と災害評価。 噴火
災害の特質 Hazard Mapの作製およびそれによる噴火災害の予
測の研究 (文部省科研費自然災害特別研究成果報告書, No.A-
56-1 研究代表者: 下鶴大輔), 88-97.
津屋弘 (1968):富士火山地質図 (1:50,000).地質調査所.
山元孝広 高田 亮 石塚吉浩・宮地直道 (2002a):富士火山西 ~
南西斜面で発生した玄武岩質火砕流の特徴とその起源 地球
惑星科学関連学会2002年合同大会予稿集 V032-017.
山元孝広 高田 亮・下川浩一 (2002b):富士火山の岩屑なだれ、
月刊地球, 24.640-644.
ISHIZUKA Yoshihiro, TAKADA Akira, NAKANO Shun, KAWA-
MURA Yukio and YATABE Nobuo (2003): How has Mt.
Fuji developed?: Growth history of Fuji Volcano.
<受付: 2003年9月1日 >
地質ニュース 590号