V字谷:川の上流は,深い谷になり急な傾斜を持った谷の底を川が流れます.
段丘:川の流域が隆起してその両岸にできた平らな段のこと.
中流:広い川原には丸くなった石が見られます.
下流:河川は曲がりくねって蛇行し,方々に蛇行の名残である三日月湖が残る場合があります.
崖錘:崖や,急な傾きをもった高い山地で,岩石が風化し崩れ落ちて堆積したものをいいます.
扇状地:川が山から平野に出たところでは,急に流れが緩やかになり,運んできた礫や砂を平野への出口で堆積します.このようにしてできた扇形の地形をいいます.
三角州:川が海や湖に入るところでは,流れが緩やかになり,運んできた細かい砂や泥を堆積します.河口の上流を頂点とする三角形をした低地になります.
かつて河川の流路だったところは,砂の粒子が丸く,密度はゆるくN値は低いので地震時に液状化を起こしやすい土層が堆積していることが多い所です.
後背湿地:河川の平野部の中流域等で,かつて河川の流路だった場所が,自然堤防が形成されることによってその背後は泥水のたまり場として沼地となり,
植物の繊維質からなる有機質土が堆積したところをいいます.高含水・高圧縮性で問題の多い土層です.
おぼれ谷:海水面が海退したことによって,深く掘り下げられた谷の出口が砂州によってふさがれて沼地となり,
植物の繊維質からなる講有機質土が体積したところで,軟弱地盤中で最も高含水・高圧縮性で問題の多い土層です.本層の下位にはおぼれ谷時代の入海の海底に堆積した海成の貝殻を含む粘土層が堆積しているのが特徴です.
関東ロームは,関東地方の台地および丘陵地の上面に厚く堆積している火山灰質粘土です.
しらすは,鹿児島湾を中心とするまわりの火山からの火山噴出物のうちの破砕したガラス片状の粒子や軽石が堆積したもので,台地を形成しています.
泥炭は,沖積世に低音で多湿なところで枯死した植物が,未分解のまま堆積してできた有機質土です.この土は,粘土よりも圧縮性が非常に大きいなど,盛土工事における大きな沈下やすべり破壊を生じ事があります.
真砂土は,花崗岩地帯に見られる残積土で,風化の程度により岩石に近いものから細粒土まであり,六甲山系より西の瀬戸内海岸地方に広く分布しています.この土は,盛土や埋め立てなどに良質の材料として用いられるが,山地部では大雨のときなどに崩壊しやすい土層です. |