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まんがの解説 第6話「大量絶滅」

P-T境界

 古生代の最後の時代ペルム紀と中生代の最初の時代三畳紀との境をP-T境界といいます。ペルム紀(Permian)と三畳紀(Triassic)のそれぞれ英語表記の頭文字をとってそう呼んでいます。ちなみに、中生代最後の白亜紀と新生代最初の古第三紀との境をK-Pg境界といいます。白亜紀のドイツ語表記KreidezeiteからK、古第三紀の英語表記PaleogeneからPとgを選んでK-Pg境界です(*)。
 P-T境界では地球の歴史上で最大規模の生物の大量絶滅が起こりました。およそ2億5190万年前のできごとです。世界の各地から産出する化石の種類やその移り変わりを調べた研究によって、古生代に繁栄した三葉虫やフズリナ、四方サンゴ、床板サンゴなどがペルム紀末に絶滅したことが知られています。アンモナイト類や腕足類、腹足類などもペルム紀末にその数を大きく減らしたことも判明しています。
 生物の大量絶滅はK-Pg境界では巨大な隕石の落下に起因するとみなされていますが、P-T境界の方は実は原因がまだよく分かっていません。海洋環境の酸欠化や隕石の落下といった説のほかに、地下深部のマントルの大きな動きに伴って引き起こされた極めて激しい火山活動が原因であるとする説が提案されています。この地下深部のマントルの大きな動きとは、高熱をもったプルームという塊の動きであり、当時存在した超大陸パンゲアの分裂をもたらしたとも考えられています。
 生物の大量絶滅はオルドビス紀末、デボン紀後期、三畳紀末にも起こっています。この3つとP-T境界、K-Pg境界の2つとを合わせて生物大量絶滅の“ビッグファイブ”ということがあります。これらの中でP-T境界とK-Pg境界はとりわけ大きな地質時代を画するもので、P-T境界は古生代と中生代とを区分し、K-Pg境界は中生代と新生代とを区分する境となっているのです。
 *白亜紀の英語表記はCretaceousで頭文字はCとなりますが、カンブリア紀(Cambrian)と石炭紀(Carboniferous)のようにCで始まる時代がこの他にもあるため、白亜紀についてはドイツ語表記のKreidezeiteからKをとることとなったようです。

生物大量絶滅の“ビッグファイブ”(←で示したところ)

生物大量絶滅の“ビッグファイブ”(←で示したところ)
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