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へりくつバレーボール - 移動の本質とスプリットステップ(2/2)

移動の本質とスプリットステップ

移動の本質とスプリットステップ(1/2)の続きです。

スプリットステップ

話が突然変わりますが、スプリットステップをご存知でしょうか。スプリットステップというのは、簡単に言うとテニスにおいて『サーバーがサーブするときにレシーバーが行う予備ジャンプのこと』(研究者の立場からより)ですが、サーブ&ボレーでボレーの準備動作としても行われているようです。

右の動画はボレーの場合ですが、脚が広がっているコマがありますね。スプリットステップの「split」には「分裂[分離]させる[する]」という意味がありますから、動画のように両足を開いていくのは本来の意味どおりです。続いて上記サイトからもう少し引用してみましょう。

 『さて,スポーツ科学が役立った例として,友末氏は“スプリット・ステップ”をあげた。サーバーがサーブするときにレシーバーが行う予備ジャンプのことだが,ちょっと見たくらいでは,いつジャンプしているのかがわかりにくい。そこで,わずかでも上下に動くとその動きを検出する装置を用いて実験を行った。その結果,サービスのインパクトの瞬間にジャンプの最高点に達していることが,明らかになった。』

イメージできたでしょうか?相手が打つ瞬間には、レシーバーはジャンプの最高点に達していて、空中に浮いているわけです。なかなか面白いテクニックですよね。しかも面白いだけでなく非常に効果的なようで、テレビに放映されるような選手は皆これを取り入れているように思います。

 このように効果的なスプリットステップをバレーボールに導入するとすれば、やはりスパイクレシーブが最有力候補でしょう。反射的な素早い動きが要求される点で、テニスのサーブレシーブやボレーと似ているからです。

実際、バレーボールの映像を見ると、全国レベルではほとんどの選手がこのような動作を行っています。バレーボールでも見られる動作なので、バレーボール学会のメーリングリスト『バレメカML』でも2002年ごろ、この話題で盛り上がりました。

そのときの議論では、スプリットステップにいろいろな利点が考えられることが共通の認識となりました。オリビアさんが議論の初期段階で挙げられた利点を引用してみます。 引用:

[1]筋、腱に予備緊張を与える。
[2]構え時の「静的つりあい」を崩す。
[3]体を振動させ、眼を動かす事により視覚機能を向上させる。
[4]相手のタイミングに合わせる。(引き込み現象?)
[5]神経(心拍)の周波数に同期させる。(1/f ゆらぎ) 1/f ゆらぎによるリラックス効果

それぞれ興味深いタイトルだと思います。ですが、今回のこの記事ではこれらには触れません。(いつかオリビアさんが投稿してくださると期待しております!)

『バレメカML』の議論では、そもそもスプリットステップとは何かという点からスタートしました。話はそこから「プレステップ」という用語も登場し、ポイントもどんどん絞られていきましたが、「スプリットステップとは何か」「スプリットステップの利点は」などに明確な答えは出ていません。

ですので、以降スプリットステップの捉え方を含め、完全な私見であることをお断りさせていただきます。

スプリットステップの利点

<仮説1>筋肉の働きに適した運動形式だから・・・初動負荷理論より

初動負荷理論の定義のひとつに、『主動筋の《弛緩-伸張(性収縮)-短縮(性収縮)》の一連の動作過程を促進させるとともに、主動筋活動時に拮抗筋ならびに拮抗的に作用する筋の収縮(共縮)を防ぎながら行う運動』というものがあります。スプリットステップは、空中に浮いている瞬間がまさに「弛緩」であり、着地動作が「伸張(性短縮)」、着地後の動き出しが「短縮(性収縮)」となりますので、初動負荷理論から見れば理想的だと思われます。

「短縮(性収縮)」の前に「伸張(性収縮)」が入るのは筋肉をゴムの様に動かすことをイメージしていただければ良いかと思いますが、さらにその前に「弛緩」が入るのは何故でしょう?私なりの解釈では、スプリットステップに関して、フットワークでメインに働く筋肉(主動筋)は、空中に浮いている間は力が抜けています。それと共に、メインに働く筋肉と対になり、関節を逆に動かす筋肉(拮抗筋)も力が抜けています。この点が定義後段にある「共縮」を防ぐ意味で大切だと思います。

逆の場合を考えると判りやすいでしょう。スプリットステップを行わない場合は、主動筋、拮抗筋ともに身体を支え、安定させるために常にある程度の緊張を強いられますから、いざ動こうという時に、拮抗筋の緊張を解く作業が必要になります。ヒトの身体にはその作業のための神経回路がありますが、その回路はスプリットステップを使った時でも作動するものですから、結局もともと拮抗筋の緊張が少ないスプリットステップ時のほうが共縮は防ぎやすいと言えるでしょう。

<仮説2>自然に接地点移動法を行っているから

こちらが強く主張したい部分です。「レシーブの最初の一歩」では、両足とも床に着けた状態から、まずどちらかの足を身体の移動方向とは逆方向に着いて力を加えるフットワークを「接地点移動法」と名付けました。この方法の最大の欠点は足を移動方向とは逆方向にまず動かすと言う動きが不自然である点でした。

そのマスター方法については保留したままでしたが、実はスプリットステップを使うと一気に解決します。空中から着地する時に、着地後の移動方向に合わせて足の着地点を調整することは、まさに自然な動きですが、それこそ接地点移動法の考え方そのものなのです。

いま「空中から着地する時に、着地後の移動方向に合わせて足の着地点を調整することは、まさに自然な動き」と申しましたが、これはバスケットでも応用されていると思います。バスケットでは特に練習のとき、どこにも移動しない場合でも小刻みに足をステップさせます。これは常足走行のサイトで確認できます。このサイトの一番上の動画はディフェンスがオフェンスの動きを見て斜め後ろに移動する練習風景です。その中で小刻みに左右交互に足を浮かせて待ち、オフェンスが自分の左に動いた瞬間、右足を斜め右前に若干移動させているのが見られます。接地点を無意識に移動させているわけです。

レシーブの動き出しの動画

遅い(delay=500)
普通(delay=300)
早い(delay=30)


東九州龍谷高校のリベロ、片下選手のレシーブシーンです。実は、私の仮説を裏付けるような動作を行う選手、シーンはこれまで見つかっていませんでした。スパイカーが打つ瞬間に空中にいるタイミングでスプリットステップを行う選手はたくさんいますが、一度着地して後にもう一度ジャンプし、接地点移動を行う選手がほとんどでした。この記事を書くために今年の春高バレーのビデオを男子から見直しても、男子選手はやはりスプリットステップの着地が接地点移動を兼ねているようには見えません。なかばあきらめかけていましたが、「感動的なレシーブを見せてくれた東龍のリベロならもしかして!」と女子の決勝戦で確かめるとまさにビンゴでした。

上の動画の分析をしてみましょう。スパイクが打たれる瞬間、片下選手は空中にいて、ほぼ頂点、若干上昇途中に見えます。スプリットステップするタイミングは他の選手より遅めだと言えるかも知れません。

着地ではボールが右に飛んできたため左足から着地しています(再生速度を遅くすれば確かめやすいでしょう)。こうすると接地点(左足)より重心が右に位置する状況が出来るので右に急激な加速が可能になります。

また、若干後方に飛びつくために右足を接地する場所も単に立ち止まる場合より若干前に移動させているように見えます。

これこそ、私のイメージ通りのスプリットステップ、着地で接地点移動を行うスプリットステップです。片下選手はこのときだけでなく、ほぼ全てのシーンでスプリットステップの着地と接地点移動を兼ねたステップを行っています。片下選手のレシーブシーンをまとめてみたのでご覧下さい。

大活躍!片下選手のレシーブシーン(約5MB:著作権はフジテレビにあります)

ビデオに録画された方はこの動画だけでなくいろんなシーンで片下選手に注目して頂きたいです。片下選手のスプリットステップの特徴として、先ほど挙げたタイミングのほかに、スプリットステップのジャンプが高いことも挙げられます。とくにブロックカバーのときはわかりやすいです(下図参照)。

スパイクされたボールは図の右上にいる相手選手と重なる場所にあります。このことから、片下選手のジャンプのタイミングがかなり遅いことがわかるでしょう。そして意外なほどジャンプが高いです。(足は床からそれほど離れていませんが、身体が伸びていて重心はこの時点でかなり高い位置にあります。着地までの落差はかなり大きいといえます。)

スプリットステップの着地で接地点移動を兼ねるためには、着地までにどの方向に移動すべきかを見極める必要があります。片下選手のふたつの特徴は着地のタイミングが遅くなる結果になるので、この見極めのための時間を作るのにちょうど良いのかもしれません。

以上、私の考えるスプリットステップの利点を書いてみました。これは片下選手のようなタイミングでなければ発揮できない利点ですが、他の選手のスプリットステップに意味が無いかというとそういうわけではありません。前述のとおり、オリビアさんが挙げられたメリットなども考えられます。

スプリットステップの習得法

スプリットステップは人間の本来持っている動作であり、しかもかなり強力なレシーブ技術だと考えますが、習得に難しい場合もあるようです。『バレメカML』では議論の内容をただちに練習に反映させ、その結果を教えてくださる学校の先生もいらっしゃいますが、その生徒たちにとってもそう簡単ではなかったようです。

ですので、指導暦のない私には、スプリットステップの導入法(練習法)としては次の提案ぐらいしかできません。とりあえず新インナーゲームの理論から考えてみました。1対1の対人レシーブなどで行う方法を書きます。

(1)スパイクを打たれる瞬間だけではなく、つねに片下選手のようにリズミカルにジャンプして準備しておく。

(2)導入初期では、打ち手は軟打は禁じ手とする。左右の動きに限定して行う。

(3)選手の意識は、右に来たボールに対しては左足から着地し、左に来たボールに対しては右足から着地することが出来ているか自分を観察することに向ける。

(4)タイミングがつかめてきてから前へ移動させる軟打を混ぜる。選手は軟打の時に接地点を後ろに持っていくことが出来ているか観察する。

今の段階ではこのぐらいしか思いつきません。他にアイデアのある方、東龍のレシーブ練習の情報をお持ちの方、この練習をためして下さった方などのご意見をお待ちしております。下のコメント欄や掲示板への書き込みを宜しくお願い致します。

最後に、バドミントンの参考サイトとバドミントンマガジンの連続写真から作った「スプリットステップ&接地点移動」と思われる動画を載せておきます。ここまで読んでくださりありがとうございました。

参考サイト:バドミントンアカデミー(バドミントンではリアクションステップと呼ぶようです。)

バドミントンマガジン2001年8月号より下の動画

2006年3月 たれいらん

プリンタ出力用画面
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移動の本質とスプリットステップ(1/2)
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スプリットステップの練習法(案)


投稿された内容の著作権はコメントの投稿者に帰属します。
投稿者 スレッド
投稿日時: 2006-4-1 1:21  更新日時: 2006-4-1 1:21
へりくつ道場師範
登録日: 2006-1-9
居住地:
投稿数: 339
 Re: 移動の本質とスプリットステップ(2/2)
たれいらんさん、こんばんは

バレメカでも意見を戦わせたところですが、とりあえず、この東龍の選手で、「スプリットジャンプの後右足で着地し、左へ動いた例」もあるのでしょうか?それがあれば、すごく説得力がアップすると思います。

バドミントンの画像については、ジャンプの後一旦両足をついてから、右足を引き始めているように見えますが、いかがでしょうか?
たれいらん
投稿日時: 2006-4-1 19:54  更新日時: 2006-4-1 19:54
管理人
登録日: 2005-12-8
居住地:
投稿数: 391
 Re: 移動の本質とスプリットステップ(2/2)
Tさんレスありがとうございます!
このレスを見てから動画を探していました。
いいものは見つけられなかったのですがとりあえずアップします。
詳しい返事はまたあとでいたします。
http://www.herikutu.com/html/katashita.html
たれいらん
投稿日時: 2006-4-2 2:52  更新日時: 2006-4-2 3:04
管理人
登録日: 2005-12-8
居住地:
投稿数: 391
 Re: 移動の本質とスプリットステップ(2/2)
続きです。
上にあるURLで三つの動画が並べられているはずです。
Tさんのリクエストは上から二番目と三番目(同じシーンです)のような動作だと思います。しかし残念ながらこの選手はもうひとりのリベロの天野選手です。

フジテレビで放送された準決勝、決勝のなかで、片下選手が左に移動するシーンはURL最初の動画に含まれている3つのシーンだけでした。

1つ目のシーン(片下選手がオーバーレシーブするシーン)では、微妙に右足が先に着地していると思います。一コマだけ長く止めているコマを作りましたが、そのコマでは右足はかかとも床につけていますが左足のかかとは浮いているように見えます。

2つ目と3つ目のシーンは参考として入れました。
Tさんが左移動で右足から着地した動画をリクエストされたのは、この選手は常に左足から着地する習慣になっているという可能性を排除するためだと思いました。2つ目、3つ目は一応その可能性を低くするものだと思います。

これらの動画を探しながら次のような可能性も考えました。片下選手はスプリットステップをどちらか一方の足でジャンプして始めることが多いので、着地をその逆の足で行う習慣があるのでは?ということです。そして確かめた範囲ではそのような動作も多いのですが、3つ目のシーンでは、サーブレシーブのシーンではあるものの、右足でスプリットステップのようなジャンプをしつつ、右足で着地という動作を行っています。このことから、片下選手は場面ごとに最適の接地点移動的着地を行っている可能性は十分高いと思いました。

バドミントンの動画については、私の見解はTさんとは異なりますが、コマ数不足ですのでバレメカでも結論が出ませんでしたね。いろいろ考える材料にはなると思ったので載せました。
コヤック
投稿日時: 2006-4-10 22:40  更新日時: 2006-4-10 22:40
へりくつ道場高段者
登録日: 2006-1-11
居住地: 宮城県
投稿数: 118
 Re: 移動の本質とスプリットステップ(2/2)
掲載されている堺ブレイザーズの大久保選手の動画をDLしたいのですが.可能であれば御願い致します.
たれいらん
投稿日時: 2006-4-11 9:33  更新日時: 2006-4-11 9:35
管理人
登録日: 2005-12-8
居住地:
投稿数: 391
 Re: 移動の本質とスプリットステップ(2/2)
コヤックさんいらっしゃいませ。
著作権にそろそろ触れそうですが^^;
http://www.herikutu.com/movies/okubo_flying.avi
まあ研究目的なのである程度は大丈夫でしょう。
コヤック
投稿日時: 2006-4-11 10:24  更新日時: 2006-4-11 10:24
へりくつ道場高段者
登録日: 2006-1-11
居住地: 宮城県
投稿数: 118
 Re: 移動の本質とスプリットステップ(2/2)
早速の御対応有難うございます.

>著作権にそろそろ触れそうですが^^;

あくまで個人的な趣味によるところですので.大丈夫かと(^^;)ゞ

しかし見れば見るほど数秒間にお宝がぎっしり詰まっている画像です.重ね重ね感謝です.
投稿日時: 2006-4-12 0:36  更新日時: 2006-4-12 0:40
へりくつ道場師範
登録日: 2006-1-9
居住地:
投稿数: 339
 Re: 移動の本質とスプリットステップ(2/2)
たれいらんさん、いろいろとありがとうございます。

引用:
Tさんが左移動で右足から着地した動画をリクエストされたのは、この選手は常に左足から着地する習慣になっているという可能性を排除するためだと思いました。
そのとおりです。往年の名レシーバー広瀬選手は、左→右の重心移動をし、右足前で床を蹴ってレシーブする(右足を要にした扇形の範囲を拾う)というイメージがあります。それに近いパターンかもと思いました。

引用:
1つ目のシーン(片下選手がオーバーレシーブするシーン)では、微妙に右足が先に着地していると思います。一コマだけ長く止めているコマを作りましたが、そのコマでは右足はかかとも床につけていますが左足のかかとは浮いているように見えます。
しかし、右足が床に着いてから左足の位置は動いていないのではありませんか?

引用:
3つ目のシーンでは、サーブレシーブのシーンではあるものの、右足でスプリットステップのようなジャンプをしつつ、右足で着地という動作を行っています。
これはその通りですね。

引用:
このことから、片下選手は場面ごとに最適の接地点移動的着地を行っている可能性は十分高いと思いました。
可能性は十分あると思います。

ただし、
「大活躍!片下選手のレシーブシーン(約5MB:著作権はフジテレビにあります) 」の中にある、バックライトでレシーブしたボールが右へ大きく飛んでいくシーンでは、「左足でジャンプし、右・左と足を着いて、左に重心をかけたけれどボールが右に来た」というように見えます。
つまり「予測」で動いている部分があるということだと思いますが、このことが意外に重要なのではないかという気がしています。

ついでに、「大活躍!片下選手のレシーブシーン(約5MB:著作権はフジテレビにあります) 」の中には「残念ながらこの選手はもうひとりのリベロの天野選手」の画像が含まれているのでは?
たれいらん
投稿日時: 2006-4-12 1:26  更新日時: 2006-4-12 1:26
管理人
登録日: 2005-12-8
居住地:
投稿数: 391
 Re: 移動の本質とスプリットステップ(2/2)
Tさんご意見ありがとうございます。とりあえず一点だけ。

引用:
可能性は十分あると思います。

ただし、
「大活躍!片下選手のレシーブシーン(約5MB:著作権はフジテレビにあります)」の中にある、バックライトでレシーブしたボールが右へ大きく飛んでいくシーンでは、「左足でジャンプし、右・左と足を着いて、左に重心をかけたけれどボールが右に来た」というように見えます。
つまり「予測」で動いている部分があるということだと思いますが、このことが意外に重要なのではないかという気がしています。

たしかに右足から着地していますね。
しかし、アンダーラインを引いた部分ですが、これは左に移動する予測に基づいて「左に重心をかけた」ということでしょうか?もしそうだとすると、その後に足を踏み替えずに右に飛びつくことが出来たことが説明できません。
私はボールに反応して両足の着地点を巧みに調整した結果だと思います。スプリットステップのジャンプの時点では左にジャンプしています。この時点での予測は左だったのでしょう。しかしボールは右に来た。そこで右足の着地点を予定より左に移動させてブレーキをかけ、ついで左足で床を押して右への加速度を得たと考えます。

引用:
ついでに、「大活躍!片下選手のレシーブシーン(約5MB:著作権はフジテレビにあります) 」の中には「残念ながらこの選手はもうひとりのリベロの天野選手」の画像が含まれているのでは?

おっしゃるとおりです。最初はこのシーンを別の選手だと気付かずに編集してしまいました。早めに直そうと思います。
投稿日時: 2006-4-13 0:43  更新日時: 2006-4-13 0:43
へりくつ道場師範
登録日: 2006-1-9
居住地:
投稿数: 339
 Re: 移動の本質とスプリットステップ(2/2)
たれいらんさん、こんばんは
引用:
「左足でジャンプし、右・左と足を着いて、左に重心をかけたけれどボールが右に来た」
しかし、アンダーラインを引いた部分ですが、これは左に移動する予測に基づいて「左に重心をかけた」ということでしょうか?もしそうだとすると、その後に足を踏み替えずに右に飛びつくことが出来たことが説明できません。
そうですね。大雑把に見て、逆モーションのように見えたものですから、そう書いてしまったのですが、左足が接地したときには左股関節が内旋し右股関節が外旋し、右に重心移動しやすい体勢になっているようです。

引用:
私はボールに反応して両足の着地点を巧みに調整した結果だと思います。スプリットステップのジャンプの時点では左にジャンプしています。この時点での予測は左だったのでしょう。しかしボールは右に来た。そこで右足の着地点を予定より左に移動させてブレーキをかけ、ついで左足で床を押して右への加速度を得たと考えます。
ちょっと複雑ですが、「接地したときに目的の方向に動ける体勢になるようにしている」ということであり、「どちらの足から接地するか」では必ずしもないということですね。

スプリットステップでどちらの足から着地するかはジャンプするときに既に決めてしまっているのではないか?
スプリットステップのメリットは両足同時着地でも同じなのではないだろうか?というのが、私の思うところです。
たれいらん
投稿日時: 2006-4-17 22:00  更新日時: 2006-4-17 22:00
管理人
登録日: 2005-12-8
居住地:
投稿数: 391
 Re: 移動の本質とスプリットステップ(2/2)
Tさんお返事遅くなりました。

引用:
「接地したときに目的の方向に動ける体勢になるようにしている」ということであり、「どちらの足から接地するか」では必ずしもないということですね。

はい、そう考えています。
ここで気付きましたが、スプリットステップの着地が接地点移動を兼ねているかどうか、判断の一つのポイントは「スプリットステップの着地後に足を踏み替えているかどうか」に注目するのが良さそうです。

片下選手は見た範囲では足を踏み替えていない場面ばかりなので、接地点移動を兼ねたスプリットステップの着地が出来ていると私は判断しています。

引用:
スプリットステップでどちらの足から着地するかはジャンプするときに既に決めてしまっているのではないか?

そういう選手もいるかもしれませんが、そうでない選手もいると思います。そしてそうでない選手の方がパフォーマンスが高くなるのではないかと考えています。この点も含めて今後も検証していきたいですね。

引用:
スプリットステップのメリットは両足同時着地でも同じなのではないだろうか?

接地点移動を兼ねる兼ねないにかかわらず、おっしゃるとおりだと思います。
ただ、多くの状況では、右に移動するときには左足から着地するのが自然だと思っています。
投稿日時: 2006-4-18 23:57  更新日時: 2006-4-19 0:00
へりくつ道場師範
登録日: 2006-1-9
居住地:
投稿数: 339
 Re: 移動の本質とスプリットステップ(2/2)
たれいらんさん、こんばんは

「接地したときに目的の方向に動ける体勢になるようにしている」ということであり、「どちらの足から接地するか」では必ずしもないということについて、もう少し書きたいと思います。

引用:
片下選手は見た範囲では足を踏み替えていない場面ばかりなので、接地点移動を兼ねたスプリットステップの着地が出来ていると私は判断しています。

これは重要な観点ですね。

ただし、両足均等(ニュートラル)着地から足を踏み替えずに重心移動を始めるパターンもあると思います。片下選手がバックライトでオーバーハンドレシーブしているシーンがそれのように思えます。


「スプリットステップでどちらの足から着地するかはジャンプするときに既に決めてしまっているのではないか?」という点についてですが、

左足でジャンプし、右・左と足を着いている問題のシーンについて、
引用:
スプリットステップのジャンプの時点では左にジャンプしています。この時点での予測は左だったのでしょう。しかしボールは右に来た。
とたれいらんさんは書いています。
ここで問題にしたいのは、「この時点での予測が左」でも、着地時に右へ動く用意ができている、にもかかわらず「右→左」の着地になっているということです。
このことから、左足で左にジャンプした「この時点」で「右足からの着地」が決定されていたのではないかと考えるわけです。

サーブカットでは、左でジャンプして左→右の着地をするシーンもあったわけですが、より瞬間的な動きが要求される場面にはないことなのかもしれないという気がします。
たれいらん
投稿日時: 2006-4-19 3:04  更新日時: 2006-4-19 3:04
管理人
登録日: 2005-12-8
居住地:
投稿数: 391
 Re: 移動の本質とスプリットステップ(2/2)
Tさんお返事ありがとうございます。話が良い感じで続いていて楽しいです。

引用:
ただし、両足均等(ニュートラル)着地から足を踏み替えずに重心移動を始めるパターンもあると思います。片下選手がバックライトでオーバーハンドレシーブしているシーンがそれのように思えます。

たしかに着地地点を見るとニュートラルな位置と言ったほうが良さそうです。なぜそうなるのか。私の考えでは上にボールが来たので前方移動を止める必要があり、もし右足から着地すると左半身の前方運動が続いて体勢が悪くなるからだと思いました。移動量も少ないので右足から着地するほどのこともないとも言えると思います。
でもまあ仮説に過ぎないのですが。

引用:
ここで問題にしたいのは、「この時点での予測が左」でも、着地時に右へ動く用意ができている、にもかかわらず「右→左」の着地になっているということです。
このことから、左足で左にジャンプした「この時点」で「右足からの着地」が決定されていたのではないかと考えるわけです。

ここは見解がわかれていますね。私は左方向への移動速度が大きかったので、左足だけで止めることが出来ずに無意識に右足も活用したと考えます。反復横とびで左移動から右移動に切り返すとき、右足→左足の順で床に着いて身体を止め、右移動を始めませんか?
たれいらん
投稿日時: 2006-6-19 1:52  更新日時: 2006-6-19 1:52
管理人
登録日: 2005-12-8
居住地:
投稿数: 391
 Re: 移動の本質とスプリットステップ(2/2)
Tさんとの議論の方向を私が間違えてしまったような気がします。

引用:
Tさんwrote:
ここで問題にしたいのは、「この時点での予測が左」でも、着地時に右へ動く用意ができている、にもかかわらず「右→左」の着地になっているということです。
このことから、左足で左にジャンプした「この時点」で「右足からの着地」が決定されていたのではないかと考えるわけです。

もう一度よく読んで考えてみました。「決定されていた」というのは確かにその通りだと思いました。着地後に右にいくにしろ左にいくにしろ、右足から着地することになる、そういう体勢だと思います。
ただ、そういう体勢になっているのは左移動の最中だからというのが理由だと考えています。右足から着地してはいるものの、着地位置は右移動に有利な位置を選んでいる、またその余裕があると思います。

引用:
サーブカットでは、左でジャンプして左→右の着地をするシーンもあったわけですが、より瞬間的な動きが要求される場面にはないことなのかもしれないという気がします。

瞬間的な動きがどの程度要求されるかというのは大事な視点だと思います。

先日バドミントンの世界選手権が東京体育館で開催され、決勝戦の中国VSデンマークの試合がNHKでも放送されていました。
それを見る限り、相手十分の体勢のスマッシュに対しては着地足を正しく選ぶことは出来ていないようでした。Tさんのおっしゃるとおりです。たとえば、レシーバーにとって左にシャトルが飛んだときに着地足を左足にする場面も多く見られました。結果もちろん動けないわけですが。

バレーでも、男子の場合は特に、適切な足の選択をする余裕がない場合は多いと思います。トップレベル男子で強烈なスパイクをフライングレシーブする場面はときどき見られますが、あれはスプリットステップの時点である程度「先読み」が必要だと思われます。

ただ、高校女子レベルで片下選手はかなり上手に足の選択を行えているという考えはそのままです。
投稿日時: 2006-7-15 23:29  更新日時: 2006-7-15 23:30
へりくつ道場師範
登録日: 2006-1-9
居住地:
投稿数: 339
 Re: 移動の本質とスプリットステップ(2/2)
たれいらんさん、こんばんは
ずっと気になっていることスレッドなのですが、なかなか自分の中で整理がつかないので、延び延びになってしまいました。

私の思いこみは、「スプリットステップはニュートラルを作るもの」であり、片足着地は山を張ったプレーなのではないか?ということです。

『左足で左にジャンプした「この時点」で「右足からの着地」が決定されていたのではないか』というのは、「右足からの着地」が裏目に出たケースと思っていたわけで、たれいらんさんと話がかみ合わなくなったと感じていたわけではありません。

「右足から着地してはいるものの、着地位置は右移動に有利な位置を選んでいる」というのはその通りだと思います。

実は、「スプリットステップの練習法(案)」で、夜桜の銀侍さんが書かれた「着地するときの足ですが、特に意識はさせていません。というより、どちらでもよいと思っています。ただし、自分が進みたい方向の足の膝を曲げるように指導しています。」をやってみたところ、ジャンプはニュートラルでも自然な片足着地ができ、左で飛んで左→右の着地も意識せずにできるようでした。(この後に仕入れたネタの整理もあり、停滞してしまいました)

ところで、ウィンブルドンも終わりましたが、サービスリターンの時のスプリットステップを改めて観察してみました。

ほとんど両足着地に見えるのですが、フェデラーvsビヨルクマン戦で、ビヨルクマンが時々片足着地を使っているように見えました。見た範囲ではファーストサーブだけで、セカンドサーブではしっかり両足着地をしているようで、意外でした。

フェデラーは、アドバンテージサイドでクロスに構え、打たれる前にセンターに動き、その流れで左の片足着地を行い右(センター方向)に移動するというパターンが見られました。このあたりも「山を張ったプレー」と言いたいところです。

最後にバドミントンですが、スプリットステップの意味があるのはスマッシュレシーブよりも相手のクリアやカットに対して一旦ニュートラルを作って動く場合だと思います。このスレッドにアップされた画像もそうですよね?
sugi
投稿日時: 2006-8-3 2:08  更新日時: 2006-8-3 2:08
へりくつ道場白帯
登録日: 2006-7-14
居住地:
投稿数: 5
 Re: 移動の本質とスプリットステップ(2/2)
初めて書き込みます。
私は学生時代はずっとテニスで現在はバレー指導にかかわって14年目になります。
非常に興味深くこのサイトを閲覧し、参考にさせていただいています。
話題のスプリットステップですが、テニスの指導では、相手が打つ寸前に 軽くジャンプして どちらにでも動ける状態を作ると 指導され、指導してきました。
ジャンプすることで 軽い緊張と ゆらぎ?ゆるみ?のようなものを作る感じです。
とにかく サービスリターンや ネットプレイ 予測のつかないラリーなどの場面では最初のうちは意識して 使い、いつの間にか身についているものでした。
実際にはジャンプして 片足で着地するという意識はなく、ジャンプして着地してその次の一歩で方向を決める感じです。
トトトト、トン、トン 2回目のトンでボールに向かうか、触れています。
バレーでもテニスでも両足着地が基本で、瞬間的な判断が空中で早い段階でなされた場合 片足着地や空中で足を引いた動きになるのではないでしょうか?
テニス時代の注意点ですが、前にステップした場合瞬間的に止まるために重心が後ろに下がることがあり、その場合前に動けないと 注意された記憶があります。
前にステップして左右に方向転換して動くためにできるだけ 前に意識を持っていけと・・それでニュートラルになると。
初心者のうちは止まることに意識がいってしまい、後ろに重心が残ってしまい、前に動けないことがありました。
 
 現在積極的に ジャンプしてから レシーブするように指導しています。バレー経験者は自然にそのような動きをしていることもあり、理解と習得 上達も早いですが、初心者はジャンプ後棒立ちになってしまう場合も多く見られて 現在 方法を検討中です。
投稿日時: 2006-8-3 21:31  更新日時: 2006-8-3 21:34
へりくつ道場師範
登録日: 2006-1-9
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投稿数: 339
 Re: 移動の本質とスプリットステップ(2/2)
sugiさん、こんばんは、はじめまして

引用:
実際にはジャンプして 片足で着地するという意識はなく、ジャンプして着地してその次の一歩で方向を決める感じです。
トトトト、トン、トン 2回目のトンでボールに向かうか、触れています。
バレーでもテニスでも両足着地が基本で、瞬間的な判断が空中で早い段階でなされた場合 片足着地や空中で足を引いた動きになるのではないでしょうか?

同感です。
両足着地の意識でも、微妙なタイミングの違いで自然に片脚着地になってしまうこともあるということかと。
「瞬間的な判断が空中で早い段階でなされた」というところに、ヨミの能力や注意力、間に合うためには見切り発車するしかないという判断なども関係しそうですね。

これだけ微妙なタイミングで両足着地か片足着地かが選択されるとしたら、片足着地の練習の意義は?というのが疑問です。
片足着地になった時の動き方を練習しておくということかもしれませんね。

引用:
初心者はジャンプ後棒立ちになってしまう場合も多く見られて 

これは、低く構えすぎなのではないでしょうか?上級者になれば低い位置でニュートラルな状態を作れるでしょうが、初心者は高い姿勢で構えないとニュートラルを作れないでしょうね。スプリットジャンプしてもバランスを崩さない姿勢の高さを構えの高さにされればいいのではないかと。
たれいらん
投稿日時: 2006-8-4 0:53  更新日時: 2006-8-4 2:30
管理人
登録日: 2005-12-8
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 Re: 移動の本質とスプリットステップ(2/2)
sugiさん、Tさんコメントありがとうございます。

考えていたことを最初に申し上げれば、「実際にどうなっているか。」という議論と「どうすべきか」の議論をややごちゃまぜにしてきたことが悪かったなと思いました。

「実際にどうなっているか」については、
引用:
Tさんwrote:
ところで、ウィンブルドンも終わりましたが、サービスリターンの時のスプリットステップを改めて観察してみました。

ほとんど両足着地に見えるのですが、(以下略)

や引用:
sugiさんwrote:
実際にはジャンプして 片足で着地するという意識はなく、ジャンプして着地してその次の一歩で方向を決める感じです。

に異議はありません。両足同時着地がスプリットステップではかなり多く見られます。

しかし、「どうすべきか」に関しては記事本文で書いた通りで意見は変わりません。机上の理論ではありますが、片足着地には大きな可能性があると思います。そしてそれまでは可能性に過ぎなかったのですが、片下選手のプレーを見たときから、片足着地は実現できるプレーだと思えるようになったのです。

両足着地には私が見逃している利点もきっとあるでしょう。しかし、足を踏みかえる時間のロス、せっかくの位置エネルギーを吸収してしまうロスがあり、片足着地にはアドバンテージがあると考えています。状況により自然と使い分けられるのが理想だと思います。

テニスのウィンブルドンに関して、特にストローク戦では片足着地も意外と観察されましたので動画をアップいたします。取り上げたシーンはアガシが7個、ロディックが1個です。
http://herikutu.com/movies/wimbledon.mpg

引用:
sugiさんwrote:
バレーでもテニスでも両足着地が基本で、瞬間的な判断が空中で早い段階でなされた場合 片足着地や空中で足を引いた動きになるのではないでしょうか?

多くの選手に関しては、その通りだと思います。
引用:
Tさんwrote:
両足着地の意識でも、微妙なタイミングの違いで自然に片脚着地になってしまうこともあるということかと。
「瞬間的な判断が空中で早い段階でなされた」というところに、ヨミの能力や注意力、間に合うためには見切り発車するしかないという判断なども関係しそうですね。

見切り発車の代表例はサッカーのPK時のゴールキーパーがありますね。テニスのファーストサーブでも時々見切り発車しているようです。ウィンブルドンのように芝のコートではサーブも速くなるので、その傾向がより強くなるのでしょう。
また、相手の打球以前にフォームなどから打球方向を予測できた場合も片足着地が行われそうですね。
あとはジャンプの着地タイミングが通常(両足着地)時よりも遅れた場合でしょうか。

私の主張を言い換えれば、このジャンプの着地タイミングをあえて遅らせたほうが片足着地になるのでパフォーマンスが上がるのではということです。それが自然に高い確率で出来ている選手(片下選手やアガシ選手)もいるように思います。
投稿日時: 2006-8-5 1:21  更新日時: 2006-8-5 1:21
へりくつ道場師範
登録日: 2006-1-9
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投稿数: 339
 Re: 移動の本質とスプリットステップ(2/2)
たれいらんさん、こんばんは
引用:
私の主張を言い換えれば、このジャンプの着地タイミングをあえて遅らせたほうが片足着地になるのでパフォーマンスが上がるのではということです。それが自然に高い確率で出来ている選手(片下選手やアガシ選手)もいるように思います。

タイミングをあえて遅らせるというのはできそうですね。とても自然な感じがします。
アガシの例もほとんど両足着地に見えますが、片足のつま先を進行方向に向けて着地できています。(「片足着地」の反対の足です)もっと観察してみると、結構多いのかもしれませんね。しかし、逆にメリットが大きいなら、何で少数派なんだろう?という疑問もわきますね。
sugi
投稿日時: 2006-8-5 23:18  更新日時: 2006-8-5 23:18
へりくつ道場白帯
登録日: 2006-7-14
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投稿数: 5
 Re: 移動の本質とスプリットステップ(2/2)
いろいろ 考えて先日テニスもやってきました。
ステップの着地は 無意識で片足になってることも確かにかなりありました。読みにより着地は両足なのですが、体重は片方に多く乗っているといった 感覚でした。
はっきりと片足に自分がなるのは どの場面でも 読みが先行したように感じます。
ということは やはり着地寸前、本当に一瞬の片足で動くということなのか・・・
練習で 片足を意識させる、ステップを踏むのを遅らせること 試してみます。
片足着地が少数派に見えるのは もしかすると両足着地に見えているだけ ということもあるのではないかと 感じています。
たれいらん
投稿日時: 2006-8-8 1:11  更新日時: 2006-8-8 1:32
管理人
登録日: 2005-12-8
居住地:
投稿数: 391
 Re: 移動の本質とスプリットステップ(2/2)
こんにちは。コメントありがとうございます。

引用:
Tさんwrote:
タイミングをあえて遅らせるというのはできそうですね。とても自然な感じがします。

あ、これは私の感覚ではけっこう難しいことを言っているつもりでした。ジャンプの離地のタイミングは無意識にまかせたほうが良さそうなので、片下選手ぐらい高くジャンプすることによって着地のタイミングを変えるのも一つの方法か、などと考えていました。でも、自然な感じと言って頂けるとうれしいです。

引用:
アガシの例もほとんど両足着地に見えますが、片足のつま先を進行方向に向けて着地できています。(「片足着地」の反対の足です)

アガシの場合、足の向きに着目しないとわかりませんね。それぐらいタイミングは微妙です。

引用:
もっと観察してみると、結構多いのかもしれませんね。

私もそんな気がしてきました。sugiさんが「片足着地が少数派に見えるのは もしかすると両足着地に見えているだけ ということもあるのではないかと 感じています。」とおっしゃったような場合も含めると意外と多いかも知れませんね。

引用:
sugiさんwrote:
片足着地が少数派に見えるのは もしかすると両足着地に見えているだけ ということもあるのではないかと 感じています。

これは映像で検証しようとすると両足着地に分類するほかありませんが、実際には片足着地と同じ効果がありますよね。床に掛かる力を計測できる機械を用いれば面白い結果が見られるでしょうね。

引用:
ステップの着地は 無意識で片足になってることも確かにかなりありました。読みにより着地は両足なのですが、体重は片方に多く乗っているといった 感覚でした。
はっきりと片足に自分がなるのは どの場面でも 読みが先行したように感じます。
ということは やはり着地寸前、本当に一瞬の片足で動くということなのか・・・

自分の身体で試すというのは私も良くやります。その時間が一番楽しかったりもします 次の体験記も楽しみにしています。

引用:
Tさんwrote:
しかし、逆にメリットが大きいなら、何で少数派なんだろう?という疑問もわきますね。

これについて、次のような仮説を立ててみました。
「片足着地は移動距離が大きい時に自然と出てきやすい。」
あるいは
「片足着地は反応して打球するまでに時間的余裕がある場合に自然と出てきやすい。」
-------------------
例1:ボールが正面に来たときは両足着地

例2:テニスのサーブレシーブでは打たれてからレシーブするまでの時間が短く、たいていの選手は両足着地になる(アガシは例外)。それに対してストローク中は意外と多くの選手が片足着地になることがあるようである。

例3:バレーボール女子では片下選手のように片足着地を多用し有効に活用する選手も見られるが、男子では今のところあまり見られない。スパイクスピードの違いが原因かもしれない。
-----------------
このような仮説を立ててみましたがいかがでしょうか。私もそれほど数多く観察したわけでもありませんので、ぜひ観察結果やご意見をお聞かせ下さい。

追記:上の仮説と次のTさんのお話は一見矛盾してしまいます。
引用:
ほとんど両足着地に見えるのですが、フェデラーvsビヨルクマン戦で、ビヨルクマンが時々片足着地を使っているように見えました。見た範囲ではファーストサーブだけで、セカンドサーブではしっかり両足着地をしているようで、意外でした。

フェデラーは、アドバンテージサイドでクロスに構え、打たれる前にセンターに動き、その流れで左の片足着地を行い右(センター方向)に移動するというパターンが見られました。このあたりも「山を張ったプレー」と言いたいところです。

これを私なりに解釈してみました。特に芝のコートではサーブが速くなるので、ファーストサーブはサッカーのPKのように山を張るのではないでしょうか。山を張った方向にサーブが来れば片足着地で移動し、それほど移動しなくて良い位置や逆方向に来た場合は両足着地になるという事が考えられます。
セカンドサーブはしっかり方向に反応したいのでニュートラルであることを重視し、しかし時間的余裕はストロークの時ほどないので両足着地になるのでは。
リベロ志望
投稿日時: 2008-12-11 19:51  更新日時: 2008-12-11 19:51
へりくつ道場入門したばかり
登録日: 2008-12-6
居住地:
投稿数: 1
 Re: 移動の本質とスプリットステップ(2/2)
こんにちわ。。
女バレの中1です!!
実は今部活でこのスプリットステップを習っています!!
最初はスプリットステップって言う名前も知らなくて、
このホームページをみて初めて知りました。
こんな詳しくじゃなくて、打たれる瞬間に前に出るような感じ
で・・・みたいにいわれました。
だからやってみると、少し前などのボールも取れるようになりました!!下半身が固定されて色んなボールに対処できなす。。。
片下選手のように上手くはないですけど、下手なりに頑張ってます☆
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一見すると本書は、書店でよく見かける、大昔の常識をそのまま載せた入門書の仲間ようにも見えます。しかし、内容の誠実さは群を抜いて素晴らしいものがあります。

肩書きだけの入門書(元全日本など)とこの本とを同じようなものだと考えると、バレーボール人生において損をすることになるでしょう。

書店にも良く置いてありますのでぜひ一度手にとってご覧下さい。

『基本から戦術まで バレーボール』についての詳しい書評やコメントの投稿はこちら

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