より大きな地図で 福建省 水門空軍基地 を表示

Talk of the Day -- Chinese hilltop military airbase in spotlight (中央通訊社)
2009年頃から存在が確認されていた中国福建省・水門(Shuimen)に建設中の空軍基地が完成間近と伝えられています。J-10、Su-30、無人対地攻撃機、そしてS-300地対空ミサイル・システムなどが順次配備される予定です。

そもそも福建省・水門の地域は基地建設には不向きな地勢だったようですが、東シナ海の尖閣諸島や春暁ガス田などをバックアップするために巨額の費用を投じ、海抜364mの丘を削って建設にこぎつけたそうです。

春暁ガス田南西端まで約200+km、尖閣諸島までは360kmという地点にあるため、水門基地から発した戦闘機は春暁ガス田までは約7分、尖閣諸島までは約12分で到着します。もうすでに中国東南岸の諸基地に配備されたSu-30などが東シナ海をカバーしているのですが、中国軍関係者によると、水門基地の運用開始によってさらに効率が良くなるとのことです。

水門空軍基地は東シナ海へのオペレーション効率向上という名目のようですが、配備されるJ-10やSu-30の行動半径には当然台湾も含まれます。台北まで約250kmですからね。記事によると、水門空軍基地の航空機の動向は、台湾本島の早期警戒レーダーや東引島(Dongyin islet)の防空レーダーで捉えられるようですが、それでもやはり台湾の報道では懸念が示されています。


日本の離島防衛という点で見ると、中国の空軍力増強そのものは憂慮すべきことですが、水門基地の完成で突然脅威度が上がるわけでもありません。記事を紹介しておいてアレですが…。尖閣諸島にしても、実効支配しているのは我が国なので、無駄に陣地化したりして事を荒立てる必要はないと思います。

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