青空どろぼうの作品情報・感想・評価
感想・評価
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宮本信子のナレーション目当てで見始めて内容が硬派で真面目で過去から現在までの一貫した四日市ぜんそくの問題を追究していてドキュメンタリーらしいドキュメンタリーであった。
この世に過去はなく、過去は現在なのであるという誰かの言葉が沁みる内容であった。
201
miyagiの感想・評価
遊びの部分が全くない社会派ストイックなドキュメンタリー。
音楽も相まって重々しくなかなか寄せ付けない。
もちろん犠牲になった人たちの無念を少しでも晴らす意味でもこのような調査報道は必要不可欠だが、見る側の心理としてはついていきにくい。
「ニッポン国vs泉南石綿村」と似たようなテーマなのに、なぜここまで感情移入ができないか不思議なぐらい。
ナレーション多すぎるんだな、きっと。
とりあえずひと昔前工場萌えとかいって写真撮ってた人はこれをみた方がいい。
公害である四日市喘息の歴史を映したドキュメンタリー。公害認定以前は 市の発展のためには多少の犠牲は必要であると言い、今となっては当時を知らないから分からないと言う。四日市喘息をテーマに人間の本質的な無責任を画く。またその影には命懸けで訴える人々を利用する悪魔も覗く。非常に多くを学んだ。素晴らしい。
2018.6.17
日本四大公害病の一つ、四日市ぜんそくを追ったドキュメンタリー映画。教科書でチラッと勉強した程度だけだったのでこーゆー映画を通して関心を持ち、理解することができて良かったと思う。
「青空どろぼう」ってタイトルは巧い。
・四日市ぜんそくの現在を追った東海テレビ製作のドキュメンタリー
・裁判の原告の一人の野田さんと公害の記録をし続けている澤井さんの活動が内容の主
・2011年当時で四日市に459人の公害認定患者がなおもいるという現実
・昨今「見映え」という理由で写真を撮られる工場の煙突から出る煙で閉ざされた青空は一体誰のものか
・これを見ると50年経つとどんなにひどい出来事も、伝える人の努力なしではあっという間に忘れ去られて、最悪悲劇が繰り返されるかもしれない恐怖をひしひしと感じる
・カメラを向けられる四日市市長の対応が現在の状況を図らずも無惨に映し出していた
深刻な問題やし、面白いとかそういう
話じゃないのは分かってるけど、
それにしてもうーんって感じ。
四日市ぜんそくの実態を公害記録人という立場で追いかけ続ける澤井余志郎さんを映したドキュメンタリー。
四日市の街と住民を汚したコンビナートの煙は、今では殆どが水蒸気に代わり、有害物質の排出量も比べものにならないくらい下がっているのだという。有害物質は出なくなった。健康被害もほぼ無い。しかし、果たしてそれがこの公害問題のゴールなのだろうか。
あの場所に今もなお工場を構える企業の社員は、カメラの前で公然と「私たちは(四日市ぜんそくのことを)知らない。」と言い切る。さらには四日市市長も患者の実態調査を「市長になってまだ2年だからやっていない」と言い切る。
この姿勢はとても恐ろしいと思った。今その街に生かされているのなら、そこで起きた大事件のことをもっと知るべきではないのか。よく恥ずかしげもなくこんなことが言えるものだ。
50年前に病室で苦しんでいた老人と、いま観光ボートに乗ってはしゃぎながらカメラを構える若者の指さす先には同じコンビナートが広がっている。
たしかに四日市ぜんそくは過去の話なのだ。
けれどもそれは点ではなくて、今もなお線で繋がっていることを理解しなければならない。
四日市ぜんそくは、学校の教科書でみて何となく公害のひとつという印象しかなかったのですが、そういう方にこそこの映画を観てもらいたい。
公害が人や環境に及ぼす影響。
そしてその責任の所在。
人の命はもちろん、2度と取り戻すことのできないものたちに、誰が、どうやって責任をとるのか。
そもそも、責任を取るつもりがないという恐ろしさも描かれます。
個人的に最もゾッとしたのが、コンビナートを船から観光し、観光客たちが「きれい〜」と口にしながら工場の写真を撮っている場面。
彼らは果たして、この工場たちがそこに住む人々にどのような影響を及ぼしたのかを理解しているのだろうか。
別に彼らが悪いと言っているわけではありません。
人の命までをも奪ってしまうコンビナートの煙突を目の前にして、一方は地獄のような苦しみを味わい、一方はその工場の美しさに心を踊らせる。
それはまるで、このコンビナート企業の恩恵を少なからず受けて生きている私たちを映し出されているかのように感じました。
冒頭45分くらいまではかなり面白かったです。ぜんそくで自殺した人、多少の犠牲はやむを得ないと開発を続行する市長、息をするだけで苦しそうな肺気腫の患者…しかし、こういうことを言っちゃう人が市長で、大して問題にもされていないところがすごい。すごい時代だったんですね。
馬子の感想・評価
四日市ぜんそくの歴史と実態を追い、今やるべきことを問いかけるドキュメンタリー
「青空どろぼう」なんて絵本の題名のようだな…と思ってたけど、蓋を開いてみたらとても重く深い