ヘルプ

<< 民間 抑止力 のページ検索結果にもどる

このページでは https://www.technologyreview.jp/s/169408/why-america-isnt-equipped-for-the-new-rules-of-war/のキャッシュを表示しています。

キャッシュとは、提携する検索エンジンが、検索結果表示用の索引を作る際に各ページの内容を保存したものです。
→ キャッシュとは?
元のページは変更されている可能性があります。現在のページ内容はこちらから確認できます。

※HTMLバージョンとして表示する際、レイアウトが崩れたり、文字が読めなくなる場合があります。ご了承ください。

Yahoo! JAPANはページ内のコンテンツとの関連はありません。

MIT Tech Review: 軍事力による抑止は時代遅れ、元空挺兵の国防大教授が語る「戦争の新しいルール」
KADOKAWA Technology Review
×
軍事力による抑止は時代遅れ
元空挺兵の国防大教授が語る
「戦争の新しいルール」
Stephen Voss
倫理/政策 Insider Online限定
Why America isn’t equipped for the new rules of war

軍事力による抑止は時代遅れ
元空挺兵の国防大教授が語る
「戦争の新しいルール」

空母や戦闘機のような従来型の兵器に多額の予算を投じるのは誤りだ——。元空挺兵でもある国防大学の教授は「戦争の新しいルール」を説く。 by Janine di Giovanni2019.11.20

ショーン・マクフェイト博士は米国陸軍第82空挺師団の元空挺兵だ。西アフリカで民間軍事請負業者として働いた経験もある。現在は、国防大学とジョージタウン大学で教授(外交)を務めている。

今年1月に出版された著作『The New Rules of War』(未邦訳)では、米国が成功するために変えなければならない戦争の方法について詳細に分析している。戦場記者のジャニーン・ディ・ジョヴァンニが、マクフェイト博士の紛争の未来に関するビジョンについてインタビューした。

——著書で何を訴えているのですか? どのような思いを伝えようとしているのですか?

私がこの本を書いたのは、怒っていたからです。イラクとアフガニスタンで良き友人たちを亡くしました。納税者として言わせてもらえば、6兆ドルをトイレに流してしまったのです。そして1人の退役軍人として、我が国のイメージが傷つくのを見るのは辛いことです。それでも、世界最高の軍隊があります。敵でさえそのことは知っています。では何が問題なのでしょう?

問題は軍ではありません。素晴らしい軍隊がありますが、問題は戦略IQが低いことです。戦争は戦術や実行のレベルではなく、戦略レベルで勝ち負けが決まります。それでは、勝つための戦略的思考を鍛える訓練はどこですればいいのでしょうか? そのような機関が不足しているのです。軍の大学校は瀕死の状態で、民間の大学では一般的にそのようなことは教えていません。

運が良いだけで、賢いわけではありません。

——それはどういう意味ですか?

なぜフォード級航空母艦やF35戦闘機のようなものを、追加で購入しているのでしょうか? そうしたものは削減すべきです。そのような高価な従来型の兵器は削減し、現代戦においてより効果的なものを強化します。それは政治戦略や、戦略的影響力、法律を武器とした戦争、軍事力と経済力、諜報活動といったことです。ロシアによるバルト海の侵略を足止めしたい? それなら力の誇示という手段は忘れましょう。軍事力による抑止は時代遅れです。代わりに、国境で「色の革命(米国主導の政権交代)」を始めます。疑い深いロシア政府はそれを阻止するためにリソースをシフトするでしょう。中国を南シナ海から追い払いたい? それなら、あの地域に空母艦隊を送り込むのはやめましょう。代わりに、ウイグル自治区の反乱を秘密裡に支援します。中国政府は国内における政権安定に気を取られるはずです。

国際情報化時代において、もはや軍が敵を殺害することで問題を切り抜けられません。それが戦争を影の戦いへと向かわせています。現在では、火力よりも「もっともらしい否認(明白に関係があるのに証拠がないため否認すること …

こちらは有料会員限定の記事です。
有料会員になると制限なしにご利用いただけます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
10 Breakthrough Technologies 2024

MITテクノロジーレビューは毎年、世界に真のインパクトを与える有望なテクノロジーを探している。本誌がいま最も重要だと考える進歩を紹介しよう。

記事一覧を見る
気候テック企業15 2023

MITテクノロジーレビューの「気候テック企業15」は、温室効果ガスの排出量を大幅に削減する、あるいは地球温暖化の脅威に対処できる可能性が高い有望な「気候テック企業」の年次リストである。

記事一覧を見る
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る