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終わりの始まり? Fluid Motion VideoがAPUで使えない&脆弱性があったらしい - 録画人間の末路 -
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終わりの始まり? Fluid Motion VideoがAPUで使えない&脆弱性があったらしい

ひょっとしたらすでに知られている話かもしれませんが、一応書いておきます。
わたし、複数PCを使用していますが、普段使いにはAPUのRyzen 5 2400Gを搭載したPCをもっぱら使っています。そのPCで手持ちのH.264/AVC・エンコード済動画を再生したところ、画像が乱れた横線しか出ない、という現象が発生しました。念のためWindows10を再起動させましたが事態は変わりません。ひょっとして、と思い、再生に使っているMPC-HCで有効にしているプラグイン、Bluesky Frame Rate Converterを無効にしてみたところ、なんと問題なく再生されてしまいました。Bluesky Frame Rate Converter、ようするにAPUに搭載されているGPU、RADEONのGCN世代の持つ動画再生の補正機能であるFluid Motion Videoを有効にすると動画がまともに再生できなくなってしまっているのです。これはこの個体だけか? と思い、同世代のAPUであるRyzen 3 2200GEが入っているPCでもドライバーを最新のものにして試したところ、全く同じ現象が再現できてしまいました。ただし、APUではなく単体のGPU、手持ちの環境だとRX560とR7 250XEを使った環境では全く問題なくFluid Motion Video有効環境でちゃんと機能が活きた状態で動画再生ができました。
Fluid Motion Video、といえば現状単体RADEONで主流である新世代RDNAアーキテクチャでは使えなくなっている、が少し問題となっています。売上で差をつけられているGeForceに対抗するため、もっぱら評価の対象となるゲーム系ベンチマークでのスコア稼ぎとその際の消費電力に能力を割り振った結果の切り捨て、という気ましますが、正直に言うとゲーム系ベンチマークのスコアを稼ぎたいならGeForceで十分でRADEONは要らないと思ってます。RADEONを選びたいのはGeForceではできないことがやりたいからで、同じことが同じようにできる期待は、少なくともわたしはしていないです。ただ、そうしたやり方をしても売れ行きは伸びず、結局競合が評価されている部分と全く同じ条件で同等以上のスコアを出さないとダメだ、とAMD自体は判断しているんでしょうね。Ryzenが売れたのはそうした観点で作ったせいでしょうし。ひょっとしてドライバレベルでその不要機能の筆頭であるFluid Motion Videoを切り捨て、ゲームへの全振りを始めたということなのでしょうか。

などと書いてきましたが、実際にはただのバグだと思います。現状この現象が確認されているのはAPUのRyzen2000番台世代(3000番台は環境がないので不明)、それもドライバのバージョンを現状最新の20.2.2にした場合のみです。実は動画再生の直前にバージョンをそれまで使っていた20.2.1から20.2.2にあげていました。おかしくなったのはそれからです。切り捨てでなくバグと推測するのは不具合が出ているAPU環境のみ、RADEON SOFTWAREからビデオの設定項目を立ち上げてもカスタムではカスタム輝度しか選べないことがあります。単体RADEONではほかにもいくつかカスタムできる項目がありますからね。なにより手持ちのもう一つのAPU環境であるA10-9700Bを搭載したノートパソコン環境でもカスタム項目は単体RADEON同様の機能が用意され、ちゃんとFluid Motion Video有効で動画が再生できますからね。これ、CPUコアがZenになる前のBristol Ridge、Carrizoという旧世代モデルですから、こっちを有効にして新世代をドライバレベルで無効にする意味がないわけですよね。
と、いうわけでおなじくAPU環境でFluid Motion Videoがうまく使えない場合、
・ファイルが残っていれば20.2.1かそれ以前に戻す
・Bluesky Frame Rate Converterを立ち上げ、"DXVA デコーダを有効にする"の項目のチェックを外す
いずれかのやり方で再び使えるようになります。今回はバグの一言で片づけていいと思いますが、バグチェックにおいてFluid Motion Video(あるいはAPU)のチェックがいい加減・チェックミスで通されてしまうくらいAMDにとって重要性の低い扱いになってしまっているのは確かだと思います。気を付けましょう。
追記:同じエンコードフォーマットを使ってもできたりできなかったりではっきりしないのですが、Ryzen 5 2400G/3 2200GE環境で20.2.2を使うと一部動画をWindows10付属ソフトの"映画&テレビ"で再生すると画面がズレるようにおかしくなる不具合を確認しました。同じエンジンを使うKODIでの再生でも同様の不具合が起こります。もちろん単体RADEONでは起こりません。RyzenのAPUユーザーは20.2.2を使わず、当分バージョンアップを見送ることを強くお勧めします。

追記:
すでに20.3.1がリリース。試したところ、ちゃんと2400Gの再生バグが解消され、Fluid Motion Videoが再生できるようになりました。安心してバージョンアップが出来ます。


そうそう、あまり大きく報じられていないようですが、AMDのCPUに脆弱性が新たに発見された、とのことです。


一時かなり話題になったIntel製CPUに見つかった脆弱性よりできることは少ない、とのことですが、セキュリティ面で問題になることは間違いありません。少なくとも、以前出てきたほとんど言いがかりに近い脆弱性よりは深刻と言えます。リンク先の記事ではこれを発見した研究所がIntelから資金提供を受けていることをちょっと揶揄していますが、まぁそれはいくらなんでも穿った見方でしょう。Intelがこうした研究機関に出資するのはあくまで自社製CPUの問題点を外部から指摘してもらって改善するためが第一であると考えられます。AMDでも脆弱性が見つかったのは、それだけ各種研究調査を一所懸命やっている機関だという証左でしかありません。
AMDはIntelと比べて脆弱性が少なく、それの対策に伴う能力低下も少ないというのが一つのウリでした。それは今でも間違っていないと思われます。こうした脆弱性が発見された、ということはZenアーキテクチャを使ったCPUの普及が無視できないほど大きくなってきたのでよく調べられるようになったと言うことなんでしょう。そういう観点で言えばAMDの方針は間違っていないわけなんですが、それでもRADEONの動画再生能力は低下させてほしくないんですが、
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